2008年05月08日

パンダレンタルだけの日中首脳会談

 中国の胡錦涛主席が来日してから数日経ち、色々な事が報道されていますが、結局胡錦涛主席が日本で出した成果というのは今のところせいぜい日本にパンダを1億円で貸すことくらいです。

問題先送り「日中首脳会議」成果は“パンダ”だけ?


 福田康夫首相と中国の胡錦濤国家主席は7日午前に首脳会談を行い、「戦略的互恵関係の包括的推進に関する日中共同声明」を発表した。しかし、チベット問題や中国製毒ギョーザ事件、東シナ海ガス田問題といった懸案事項については解決に向けた具体的な道筋を明示できず、「決まったのはパンダだけ」との声も強い。支持率が森喜朗内閣以来の10%台に落ち込む中、福田政権の浮揚につながるものではなかった。

 「非常に充実した、有意義な会談を持つことができた」

 福田首相は7日、胡主席との共同記者会見で胸を張って語った。
 しかし、会見の中身は決して胸を張るべきものではなかった。

 世界中で物議の対象となっているチベット問題では中国とダライ・ラマ14世側との対話について「決断について高く評価している」と、中国側の対応を手放しで褒めたたえた。

 ギョーザ問題も「中国も捜査を一層強化するということなので協力していきたい」と述べるにとどめ、中国当局が「国内で毒物が混入した可能性は低い」としたことに文句も言わず、真相解明への具体的な方策も示さなかった。

 ガス田問題については「解決のめどが立ったことを確認した。早期に合意することで一致した」と強調したが、具体的な道筋については明言せず、時期についても「明確に言わない方がいい」と言葉を濁した。

 日本側は当初、今回の首脳会談でガス田問題で基本合意にこぎつけ、日本の国連安保理常任理事国入りでも中国側から前向きな発言を引き出すシナリオを描いていたが、頓挫したわけだ。


 自民党中堅はこう憤る。

 「西欧諸国の首脳が相次いで北京五輪開会式のボイコットを表明する中、首相は改めて出席に前向きな姿勢を示すなど、中国側にうまく利用された形だ。日中間の懸案事項は先送りされ、日本にとっては成果はないに等しい」

 今回の首脳会談で唯一、「具体的な成果」と呼べそうなのは、胡主席が日本が求めていたジャイアントパンダの雌雄2頭の貸与に応じることを決めたことだ。

 福田首相も7日の会見冒頭で、「日本国民も喜ぶと、感謝と感激の意を申し上げた」と喜んだ。

 中国に対する日本国民の視線が厳しい中、胡主席が「パンダ外交」で先手を打った格好なのだが、「年間1億円」とされる高額のレンタル料には疑問の声が集まっている。東京都の石原慎太郎知事は「いてもいなくてもいいじゃないか」と苦言を呈し、6日の福田首相と胡主席の夕食会に対するデモの中には「チベットのパンダを盗んで日本の子供をだますな」と書いたブラカードも見られた。 自民党の二階俊博総務会長は7日午前、名古屋市での講演で「必ず内閣支持率は上がる」と強調、理由を「これ以上、下がりようがない」とした。

 しかし、前出の自民党中堅議員はこう肩を落とす。 「目に見える成果がパンダだけでは、支持率は逆に下がるだけ。福田首相は、もはや選挙の際の客寄せパンダにもならない」


≪日中首脳の共同記者会見要旨≫

 【ガス田問題】
 福田康夫首相 解決のめどが立ったことを確認した。早期に合意することで一致した。
 胡錦濤国家主席 両国首脳が共通認識に基づき、突っ込んだ協議で重要な進展を遂げた。問題解決の前提が見えてきた。


 【ギョーザ中毒事件】
 首相 一日も早い真相解明が日中双方にとって必要だ。捜査協力をさらに強化することで一致した。
 主席 中国政府は食品安全、国民の健康を重視している。真剣な調査を行った。両国の関係機関で引き続き調査協力を強化し、一刻も早い真相解明に努力する。


 【北京五輪】
 首相 アジアで3度目の平和の祭典であり、大いに成功することを心から祈り、協力していきたい。世界中が注目していることを中国政府、国民は意識してほしい。開会式出席は、事情が許せば前向きに検討する。


 【チベット問題】
 首相 4日のダライ・ラマ14世側との対話を本格的対話に向けた第一歩として評価する。対話継続により状況を改善し、国際社会の懸念を解消するよう(胡主席に)要請した。
 主席 私たちは話し合いに真剣かつ厳粛な態度で臨んでいる。ダライ・ラマ14世側が祖国分裂活動、暴力の扇動、北京五輪破壊を停止し、次のステップの話し合いのための条件をつくりあげることを望んでいる。

ZAKZAK 2008/05/07


 二つの国のトップが直々に話し合って、結局出てきた具体的な案は「パンダを貸します」ということだけで、他の問題については曖昧に済ませています。なんとも情けない会談だと思います。
 これだけでもう、胡錦涛主席の来日は失敗に近いと思います。
 日本人から見れば、「日本が出すべき要求はほとんど撥ねられた」ので福田総理の失態に見えますが、それは向こうも同じで「直々に日本に来たのに、結局確約できたのはパンダのことだけ。中国にもっと多くの成果を持って凱旋したかった」と言う感じではないでしょうか。
 例えば、「日本にオリンピック協力のために支援金を出させた!」「ガス油田を日本に協力させることを確約させた!」「日本にチベット問題には口を出させないように約束させた!」みたいな具体的な成果があれば、胡錦涛主席も自分の国で大々的に自慢できるのに、こんなことだと共産党内での自分の支持基盤が揺らぐことになります。
 つまり、この胡錦涛主席の来日は日本にとって失敗でもあるし、中国にとっても失敗と言えるでしょう。
 パンダについては陰謀論もあり、「このままだと胡錦涛主席が来ても何も決まらない可能性が高いから取りあえずパンダを殺して機嫌を取ろう」ということになったという説があります。仮定の話をしても仕方ないのですが、もしパンダのリンリンが死んでなければ、昨日の日中共同声明ではなんの成果もなかった可能性は高いでしょう。
 まあ、まだ日にちが残っているので分かりませんが。

 また、歴代首相との懇談会がありましたが、小泉元総理は出ず、安倍前総理はチベット問題やウルグアイの問題について触れ、安倍前総理がきっちりと中国に言うべき事を言っていると言う気がしました。安倍前総理は本当にいい総理だと思うのです。ただ、内政が弱いですが、外交能力は現在の政治家の中ではかなり高い方だと思います。また、表舞台に戻ってくることを期待したいです。

参考リンク:Yahoo!ニュース

 また、早稲田大では、胡錦涛主席が講演にくるということで、学生達は抗議デモを行い、警官隊と睨み合う場面がありました。(参考リンク)
 胡錦涛主席講演の内容は「日本のODAには感謝している」というものでした(参考リンク)が、それを聞いていたのは中国人留学生ばかりで、結局日本の早稲田大学の学生達は講演を聴いていません。(参考リンク)結局、ただの自作自演です。
 後は池田大作氏と会ったくらいでしょうか。
 結局、このまま行けば「中国の一番偉い人は歓迎はされたけど、それ以上のことはされなかった」という形で終わりそうです。と言うことは、外交的成果がないので、福田首相は中国にあれだけ媚びたのに、結果的には胡錦涛主席を呼ぶだけ呼んで冷たくあしらって帰した――ということになりそうですね。


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この記事へのコメント
僕も成果はパンダだけなのかと思わざるをえないですね。
Posted by カズ at 2008年05月11日 12:39
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