2008年04月13日

聖火リレーで中国が自作自演

 フランスのパリの聖火リレーで車いすの女性が聖火を奪われかけるという事態がありました。このことがあり、中国は「身体障害者の女性に乱暴された!これはチベットの独立勢力の横暴だ!やつらは暴力に訴えている!」と言うように報道しました。ダライ・ラマ14世はやはり嘘つきだ……という訳です。(人民日報より)
 しかし、ここで一つ疑問が出てきます。ロンドンの時は、聖火に近づこうとした抗議者達を青い服を着た聖火防衛隊が即座に取り押さえました。(痛いニュースより)彼らはよく訓練された屈強な男達で、近づく人間の首をすぐにへし折るくらいの能力があるのに何故、この男を取り押さえられなかったのでしょうか。
 そもそも、パリでの警戒態勢は恐ろしいもので、この布陣を一般人が突破できるはずがありません。

聖火リレーで中国が自作自演
(参考資料:パリの聖火の警備体制)

 結果的にこの聖火は奪われず、この車いすの中国人女性は中国で英雄的な扱いをされました。(レコードチャイナより)
 しかし、聖火防衛隊の警備のずさんさも問われるべきで。しかし、誰もこのことを話題にしません。これは明らかに最初から警備に穴を開けた自作自演としか思えません。
 そんな折、その聖火を奪いに来た人物が中国人留学生と親しくあるく写真がネットで見つかりました。
 紹介動画がありましたのでそちらを紹介します。



 どうでしょうか。
 最初はこの車いすの女性の事件に関して中国国内で聖火リレーを妨害する人達に憤りの声が上がっていましたが、結局これが中国当局の自作自演の可能性が高くなり、逆に中国国内で政府に対する非難の声が強まったそうです。

五輪トーチ中国人ランナーを攻撃したチベット人らしき男性、偽装か


 【大紀元日本4月12日】北京五輪リレーが海外で遭遇した抗議の波が中国国内で伝えられたのは、北京当局を支持する海外中国人が赤い旗で歓迎する場面や、「チベット暴徒」が中国人ランナーからトーチを奪おうとする場面だけだった。中でも、パリ・リレーでチベット旗の帽子を被る男性が障害者の中国人女性ランナーの手からトーチを奪おうとする一枚の写真が、中国各報道機関及びニュースサイトで広く報道され、全国中に愛国の機運が高まり、「チベット独立チンピラ」に対する憤慨を招いた。

 中国国内多くのサイトの掲示板で、ネットユーザーらが、このチベット人らしき男性の身元について徹底に調査し、復讐行動を取ろうとする行動を始まった。しかし、調査の結果、複数のネットユーザーが、中国国営報道機関に発表される写真の中から、リレーのルートに行く前の場面で、この男性が中国の国旗を持つ中国大陸の留学生らしきものと一緒に仲良く歩いている写真を見つけ、男性は中共当局が雇ったスパイでチベット人に扮して中国人ランナーを攻撃したのは北京当局の偽装であるとの説をネット上で広げた。反チベット人の愛国感情が突然、当局への不信感に転換し、北京五輪は民衆の利益とは無関係で、中共当局の政治宣伝に利用される手段であるとの批判態度に一変した。

(中略)

 ネットユーザーの指摘によると、中国国営テレビ局CCTV2チャネルが在仏の中国人女性留学生・邱羽さんを取材した内容の中、邱羽さんが、「留学生の友達の中に、顔の黒いチベット人に似ている一人が、毎日300ユーロの日給でチベット人に偽装してリレーを撹乱するようにと誰かに雇われている人がいる。もし撹乱の場面がテレビで取られたら、給料がもっと上がる」と話したという。

 同情報を提供したネットユーザーらのコメントによると、中央テレビの狙いは、チベット人独立運動支援者らがあらゆる活動して北京五輪せい火リレーを撹乱しようとする目的を非難することだが、中国人留学生を募ってチベット人のイメージを悪くしようという画策を図るのが、チベット人組織であるとは考えにくいとしている。

 同ネットユーザーは、ドイツ・ナチスの国会放火事件に喩えて、スパイを雇って暴力事件を起こさせ、それを口実にして相手を弾圧する手段は、独裁体制の国家が民衆を迫害する一貫の手法。「六四天安門事件、法輪功弾圧のための天安門焼身自殺事件、ラサ・チベット人放火騒乱事件、すべて同じ手段を繰り返した」と当局を批判した。

 各掲示板でのこの話題に関する発言は、今日すでに削除が始まっている。

 
(報道・肖 シンリ)


(08/04/12 16:46)
http://jp.epochtimes.com/jp/2008/04/html/d32396.html
大紀元時報



 結局、「中国当局がチベット人に似てる人を金で雇い、聖火リレーを妨害させるという自作自演をしていた」……ということになりそうです。なんとも馬鹿馬鹿しい真相です。
 このことをもみ消すためかネット上でこの話題に関する掲示板の発言は次々と削除されているらしく、何故か中国国営新華社通信はこの話題が昇ったすぐ後に突如「チベットの役場でチベット僧が爆破事件を起こしていたのを3月23日に逮捕していた」と発表しました。(時事ドットコムより)何故今まで発表しなかったのか……この車いすの事件から目を逸らさせるための中国の工作の可能性が高いと思います。

追記:この自作自演に関しては別の記事に詳しく書きました。

 さて、肝心の聖火リレーですが、ブエノスアイレスではどうなったかについては日本ではあまり報道されず、結局どうなっているのか詳しい状況が分かりません。ただ、産経ニュースによれば、大した混乱はなかったそうです。



混乱なく聖火リレー終了 ブエノスアイレス 警官ら6000人警戒


 【ロサンゼルス=松尾理也】北京五輪の聖火リレーが11日、南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで行われた。約6000人の警官やボランティアが警備にあたるなか、これまでと違って大きな混乱はなく、約13キロに及ぶリレーはコースの変更もなく無事、終了した

 第1走者に名前の挙がっていた国民的英雄の元サッカー選手、ディエゴ・マラドーナ氏が日程の調整がつかなかったため欠席したものの、聖火リレーはタンゴのリズムに乗って華やかにスタート。これまでと同様中国からのスポーツウエア姿の警護チームが周囲を固める中、約3時間にわたって市内をめぐり、最終走者には元テニス選手、ガブリエラ・サバティーニさんが登場した。

 リレーの途中、聖火をめがけて沿道から水の入った風船のようなものが投げつけられる場面もあったが、実質的な被害はなかった

また通過地点で行われた市民や人権団体などの抗議行動も、総じて平和的だった。

 一方、訪米中のチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世はこの日、シアトルでの幼児教育に関する会議に出席したが、聖火リレーや、チベット問題への言及はなかった。

 ブエノスアイレスは南米大陸で唯一の聖火の立ち寄り地。この後、聖火はタンザニアに向かい、13日にリレーが行われる。
http://sankei.jp.msn.com/world/america/080412/amr0804120913003-n1.htm
産経ニュース


 大きな混乱はなく、とは言いながら、それでも一部過激な人達はいたようです。
 とはいえ、今までに比較すれば、粛々としたものだったようです。
 参考までに現地の映像を。



 なお、今後の聖火リレーに関して、北朝鮮は「(北朝鮮では)最も安全で順調に行われる」と強気の声明を発表しています。(産経ニュースより)まあ、そもそも平壌に行く人達が少ないと思いますが。
 また、日本の警察庁は中国の聖火防衛隊の受け入れを拒否したのに、中国はあくまで聖火防衛隊を送るつもりのようです。果たして長野でどうなるかも気になる所です。(Yahoo!ニュースより)
 ともかく、今まで暴力的過ぎたこともあり、しばらくは大人しい聖火リレーが見れるかもしれません。

今後の聖火リレーのルート
4/13 ダルエスサラーム(タンザニア連合共和国:元首都)
4/14 マスカット(オマーン:首都)
4/16 イスラマバード(パキスタン:首都)
4/17 ニューデリー(インド:首都)
4/19 バンコク(タイ:首都)
4/21 クアラルンプール(マレーシア:首都)
4/22 ジャカルタ(インドネシア:首都)
4/24 キャンベラ(オーストラリア:首都)
4/26 長野(日本)
4/27 ソウル(大韓民国:首都)
4/28 平壌(北朝鮮民主主義人民共和国:首都)
4/29 ホーチミン(ベトナム)
5/02 香港(中華人民共和国)
5/03 マカオ(中華人民共和国)
5/4-5/6 海南省(中華人民共和国)
5/7-5/10 広東省(中華人民共和国)
5/11-5/13 福建省(中華人民共和国)
5/14-5/16 江西省(中華人民共和国)
5/17-5/19 浙江省(中華人民共和国)
5/20-5/21 上海(中華人民共和国)
5/22-5/24 江蘇省(中華人民共和国)
5/26-5/28 安徽省(中華人民共和国)
5/29-5/31 湖北省(中華人民共和国)
6/1-6/3 湖南省(中華人民共和国)
6/4-6/6 広西チワン族自治区(中華人民共和国)
6/7-6/9 雲南省(中華人民共和国)
6/10-6/12 貴州省(中華人民共和国)
6/13-6/14 重慶(中華人民共和国)
6/15-6/18 四川省(中華人民共和国)
6/19 エベレスト山頂(チベット)
6/21 ラサ(チベット)

6/22-6/24 青海省(中華人民共和国)
6/25-6/27 新疆ウイグル自治区
6/28-6/30 甘粛省(中華人民共和国)
7/2-7/4 寧夏回族自治区(中華人民共和国)
7/5-7/7 陝西省(中華人民共和国)
7/8-7/10 山西省(中華人民共和国)
7/11-7/13 内モンゴル自治区(中華人民共和国)
7/14-7/16 黒竜江省(中華人民共和国)
7/17-7/19 吉林省(中華人民共和国)
7/20-7/22 遼寧省(中華人民共和国)
7/23-7/26 山東省(中華人民共和国)
7/28-7/31 河南省(中華人民共和国)
8/1-8/3 河北省(中華人民共和国)
8/4-8/5 天津(中華人民共和国)
8/6-8/8 北京(中華人民共和国)



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Posted by 哲学 at 03:53│Comments(3)ニュース
この記事へのコメント
はじめまして^^
自作自演の映像見れなくなってる><;

リンクはずされてんだね。。。

って、ことは、中国当局が「みられたら、マズイ^^;」ってけしたのかな?
画像ファイル自体が閲覧できなくなってるものね><;

中国はどうしようもない国だ( ̄□ ̄;)
Posted by nukunuku at 2008年04月13日 17:51
あ、書き忘れました^^;

この記事、私のブログで紹介しておきます><v
Posted by nukunuku at 2008年04月13日 17:52
日本は聖火リレーをどう迎えるべきか
俵孝太郎の辻斬り説法
 北京オリンピックの聖火リレーが、いよいよ日本に近づいてきた。それとともに、何はともあれ聖火リレーは歓迎しよう、という世論捜査も強まってきている。
 ロンドやパリーで行われたような、暴力的な行動までとれとはいわない。しかし中国が、開催国にふさわしい人権状況をつくる、というIOCとの「道徳的約束」を踏みにじってチベットやその周辺で血の弾圧を敢行し、しかも国際世論を無視して自己正当化を続けているのを放置することは許されない。
 そんなことでは、日本は中国の属国なのか、日本人には体育バカしかいないのか、といわれても仕方がない。冬季オリンピック開催地だった長野だけで行われるリレーにふさわしく、氷のように冷たく、吹雪のように厳しい視線の中で、淡々と行事を消化すればいい。
 中国からの「聖火防衛隊」派遣を警視庁が断ったのは当然だが、在日の中国人が、在日チベット人や内外の人権活動家の中国人に対する抗議の意思表示を、暴力で妨害する恐れは強い。
 そのときには警察は平穏に行われる限り抗議行動を保護し、暴力的妨害分子は断固逮捕して国外追放すべきだ。
 皇太子の開会式出席など、絶対あってはならない。万一にもそんなことがあれば、皇室の権威は世界でも国内でも大きく損なわれる。来日した胡錦濤がなんと懇願しようと、もちろん恫喝しようと、毅然ととして対応すべきだ。
 そもそも多くの国の首脳が中国人の人権蹂躙に対する抗議の意思をこめて開会式出席を拒否する中で、皇太子が開会式に出席するのは、皇室の政治的利用で、憲法に違反する。
(木曜掲載)(日刊ゲンダイ2008年4月18日(17日発行)より参考のため転写。

追。「聖火防衛隊」=中国共産党中央軍事委員会直轄の中国人民武装警察部隊、国家から与えられた安全保安の任務や社会秩序維持の任務を担う、胡錦濤主席の命令下で動く人民解放軍と同じ常備軍である。その軍隊が長野善光寺の山門を汚さないよう祈る。
長野善光寺では一般参詣者の混乱を避けるため、境内や土産物店が建ち並ぶ参道を聖火リレーが終わるまで規制するという。シナ人、中共の属徒在日韓国・朝鮮人主導の創価学会青年部・婦人部がシナ人と共に中共の旗を振り歓迎する聖火リレーは天台宗・善光寺が赤く染まる日でもある。(創価団婦人部の恥知らずのババアーども、創価学会の赤・黄・青の旗まで持ち出すんではなかろうか?それこそ世界中に日本の恥を知らせることになる)
 人権団体、反対する市民団体、保守系団体に対し、嫌がらせシナ人やシナ人属徒創価団青年部・婦人部の妨害活動が予想されます、いかなる嫌がらせ・挑発にも乗らないで意思表示を力強く敢行して下さい。早々に何事も起こらず平和的に終り中共に帰ってほしいものだが。(練馬創価学会の真実から)
Posted by sawas at 2008年04月17日 18:45
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