2008年04月09日

聖火を守る中国の特殊部隊

 聖火リレーに対し、中国は特殊部隊を派遣して聖火リレーを警護しています。
 そのメンバーは常に青い服を身に纏い、聖火ランナーの警備をしているそうです。
聖火を守る中国の特殊部隊
 上の写真はロンドンでの聖火リレーのものです。青い服を着ているのが中国の聖火防衛隊で、緑色なのがイギリスの警備員達です。


 しかし、この聖火防衛隊の行動は横暴で、フランスやイギリスでは問題になっているそうです。
 2chで海外の記事が翻訳されてたので抜粋します。

フランス当局は、中国人聖火ガードマンがパリ聖火リレーにおいて、予定されていたステージを中止したり、度々バスに聖火トーチを持ち込むなどしたことを批判した。

中国人ガードマンのチベット抗議者や人権団体の抗議に対する行動は、やり過ぎだとフランス当局は感じた。「中国人ガードマンの態度や度々の言い逃れや先延ばしで、我々の仕事は困難になり、その結果、進行が遅くなってしまった」

フランスのTVは、中国人ガードマンが車から降りてきて、パレードをチベット抗議者のデモ集団のところで止まらせず、パリ市ホールのほうに招いたところを放送した。

また、中国人ガードマンは聖火トーチを何度も消した。ある中国人ガードマンは、2度の五輪柔道王者ダヴィッド・ドゥイエが次の走者に手渡そうと準備していたところで聖火トーチの火を消した。

「理解できない。誰かに顔を叩かれたような感じだ」「彼らは五輪の輪を踏みにじった。彼らは五輪の価値を運ぶアスリートを踏みにじったのだ」ととフランス五輪アスリート委員長のドゥイエは述べた。

ドゥイエは、ラジオのインタビューで「昨日起きた事で、アスリート達は北京でいったいどんな扱いを受けるのだろうと自問自答している」と語った。

中国人聖火ガードマンは、ロンドン2012年五輪委員会の委員長で、五輪で2度金メダルを取ったセバスチャン・コーに「チンピラだ」と酷評されている。

(以下の英文ソースより2ch記者ネットナンパ師が抜粋意訳)
翻訳
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1207711676/
翻訳元記事
http://sport.guardian.co.uk/breakingnews/feedstory/0,,-7446776,00.html


 結局、聖火は中国の聖火防衛隊が勝手に消したもので、しかも勝手に走るコースを変えたり、中止にしてバスで移動させたりと好き放題させているようです。
 このことに対し、長野のオリンピック委員会も頭を抱えているそうです。

混乱聖火リレー、善光寺一般客入場禁止へ


 世界各地で大混乱となっている北京五輪の聖火リレーで、今月26日に予定される長野市では8日、出発地・善光寺の一般客入場を禁止する措置も検討され始めた。警備対策ではコース約18・5キロに300のポイントを設けて、民間ガードマンを配置する徹底した態勢をとる。また、パリで聖火を消した北京五輪組織委員会直轄の「聖火防衛隊」の情報がなく「どのように対処したらよいのか」と長野市では頭を抱えている。

 10年前の冬季五輪で日本ジャンプ陣らの活躍で盛り上がった長野市が、17日後の聖火リレーで困惑している。ロンドンやパリ、さらにサンフランシスコでもチベット暴動に対する中国の対応に抗議する行動が活発化し、リレーの最中に火が消え、中断される事態にまで発展した。

 8日、約1300人のボランティアの担当となる市職員約200人にリレー実施に関連する説明会が行われた。その裏で聖火リレー長野市実行委員会は結論の出ない会議に頭を悩ませた。スタート地点の善光寺に一般客を入れない方針だけがまとまった。

 コースとなる善光寺参道は両側に出店が並ぶ細い道で、第1走者に有名人を配することから、実行委では「万が一、けがなどがあったら大変。不審者がまぎれる可能性もあり、一般客は入れられない」との判断を下した。聖火リレースタートの生観戦の代替案として、善光寺境内に巨大モニターを設置して映像公開する案が浮上している。

 さらに23日に予定されていた第1走者の発表も現段階では白紙になった。「世界各地の情勢を見ないと危険と判断しました。県警と検討して、有名な方に走っていただくことなので、発表時期は未定」と実行委広報担当は説明した。

 警備態勢でも万全を期す。8日時点では、まだ警備会社と契約していないが、実行委は18・5キロのコースに300カ所の警備ポイントを設定した。泉信也国家公安委員長も「大切なリレーなので、無事にバトンを渡さないといけない。県警を中心に、態勢のあり方について検討する」と警備の増強を約束した。頭を悩ます長野県警では「98年長野五輪では考えられない事態。周辺県からの応援要請を視野にいれて警備を考えていきたい」と気を引き締めている。

 警備面では不安要素もある。北京五輪組織委員会が各地に派遣している「聖火防衛隊」と称する屈強な中国人約40人の集団について、実行委ではまったく情報がないという。パリでは聖火を消してバスで走者を移動させ、3度もリレーを中断させた。「中国からは何も言ってこない。どのような配置になるのか当日まで分からない可能性がある」と実行委では不安を募らせている。

http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20080409-345978.html
Nikkansports


 平和の祭典であるオリンピックがこのように政治目的の場になってとても哀しいものです。
 中国もそれに対して批判をしていますが……そもそも中国の今までのオリンピックに対する行動を思い返して見ると以下の通りになります。

【中国の五輪参加状況】
1956年 メルボルン五輪 選手団が現地に到着後にボイコット(理由は台湾問題)
1960年 ローマ五輪 ボイコット(理由は台湾問題)
1964年 東京五輪 ボイコット(理由は台湾問題)■■開催期間中に核実験強行■■
1968年 メキシコ五輪 ボイコット(理由は台湾問題)
1972年 ミュンヘン五輪 ボイコット(理由は台湾問題)
1976年 モントリオール五輪 ボイコット(理由は台湾問題)
1980年 モスクワ五輪 ボイコット(理由はアフガン問題)

2008年 北京五輪 「オリンピックと政治を結び付けるな」


 ……このように今まで中国は政治目的で何度もオリンピックをボイコットしています。
 これで他の国に同じようにボイコットされても仕方ないのかも知れません。


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Posted by 哲学 at 17:30│Comments(0)ニュース
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