2008年03月15日

チベットの暴動と中国

 チベットで暴動が起きました。
 元々、チベットは中国から独立した存在でしたが、中国に軍事侵攻され、無理矢理占領され、中国領にされてしまっています。そして、『チベット動乱』という事件で15万人もの難民を出したりしました。
 中国は今でもチベットに対し弾圧を繰り返し、民族浄化をしています。
 しかし、世界中の国々はあまりこの事態を知らないし、知っていても見て見ぬふりをしていました。実際日本も中国の味方をして、「チベットの問題は中国の内政問題なので日本は関係ない」という立場をとっていました。
 この姿勢を改めさせるために、世界から注目を得るために、今回の騒ぎが起きたという訳です。

 以下はCNNニュースによる、中国政府の発表の抜粋です。

北京――中国チベット自治区ラサで14日起きた大規模騒乱で、国営・新華社通信は15日、7人が死亡したと伝えた。この後、10人に上方修正した。チベット人僧らによる抗議活動が警官隊に阻止された後、殺害されたとしている。

死亡者の多数は商業の従事者としている。自治区政府当局者の情報を引用し「犠牲者は罪のない市民であり、焼死した」とも伝えた。中国政府は今回の暴動について、チベット仏教最高指導者でインドに亡命中のダライ・ラマ14世が関与していると非難。ダライ・ラマ側はこれを否定、中国支配に対するチベット住民の長年の不満が爆発したものとしている

チベット住民の海外支援組織は今回の騒乱で、中国の漢族などの経営店舗が多いラサの主要市場が放火されたと述べた。米国の人権擁護団体などは、中国の治安部隊が騒乱後、ラサ周辺にあるチベット仏教の僧院3カ所を封鎖し、兵員輸送の車両が出動していると述べた。

インド北部ダラムサラに拠点があるチベット亡命政府は15日、死亡者は最大で100人に達するとの未確認情報があると述べた

新華社は、負傷者の総数、市内の商店などの詳しい被害状況には触れなかった。ただ、外国人観光客らにけが人はいないとしている。また、ラサは15日早朝までに、平静を取り戻したとも伝えたが、真偽は不明。AP通信は、警官隊がラサ市内を警戒しているとの証言を報じた。

今回の騒乱でラサ市内の電力供給や電話網は14日、一時中断していたが、15日には復旧したとしている。

チベットは1959年の「チベット動乱」後、中国の支配下にあるが、反発はくすぶっている。89年には暴動が起き、戒厳令が発令される事態となっていた。

http://www.cnn.co.jp/world/CNN200803150005.html
CNN


 中国の発表では10人くらいしか死んでないと言っていますが、チベットの亡命政府は100人以上も殺されていると発表しています。
 ちなみに、「亡命政府」と分かるように、チベットの政府は中国にチベットから追い出され、インドに亡命しています。自分の国を中国に盗られた訳です。しかし、世界中の国々がそれを見て見ぬふりをしているのです。
 そもそもこの暴動は元々平和的なデモだったそうです。しかし、警察が暴れてもいない民間人に発砲したことによって民衆が激怒し、警官と民間人の衝突になったそうです。(Yahooニュースより)
 これに対し、チベット自治区の代表は「チベットの問題解決に自信あり」と発言しています。口では10人くらいしか死んでないと言いつつ、100人近く(この数字が正しいかは不明)殺しておきながら、こんなことを言う代表の気が知れません。(時事通信社より)
 中国のこのような態度にさすがの日本政府も「自制を」と公式コメントを発表しました。

 町村信孝官房長官は15日夜、チベット暴動をめぐり「かねてよりチベットの人権問題には関心を持っていた」とした上で、「基本的には中国の国内問題とはいうものの、双方が自制して混乱が拡大しないことを望みたい」と述べ、チベット側とともに、中国政府の対応に懸念を表明した。都内で記者団に述べた。政府高官がチベット問題で中国側に自制を求める発言をするのは異例

(中略)

 ただ最近は東シナ海のガス田開発や、中国製ギョーザ中毒事件での中国側の対応に対する不満が国内で出ていることもあり、異例の「自制要請」となったようだ。

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080315/plc0803152011003-n1.htm
産経ニュース


 国民の世論が国を動かしているようです。
 アメリカもこの中国の対応には懸念を表しており、このままだとアメリカは北京オリンピックをボイコットするかも知れません。そうしたら、日本もモスクワオリンピックの時のようにボイコットせざるを得ない可能性も出てきます。
 その時私達がどう対応するかを考えるためにもチベット問題は知っておくべきでしょう。
 チベット問題に関して分かりやすく解説してある動画をいくつか紹介します。

【チベットはここ数年で最も緊迫している1】

【チベットはここ数年で最も緊迫している2】


 また、チベットも含めて中国やアジアについて詳しく解説されているのがこちら。

【チベット問題を青山さんがズバッと解説】




 関西ローカルの放送でしたから、見ている人もいるかも知れません。
 このチベット問題――というよりはここ最近の中国の動向については国民が、しっかりと問題意識を持っておくべきでしょう。

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この記事へのコメント
 日本の南京事件に関してあーだこーだ言う割には、中国のチベット虐殺云々をとりあげない日本メディア。

>世界中の国々はあまりこの事態を知らないし
 いや、一部西欧とか欧米のほうのマスコミは結構色々と突っ込んでいたはずですよー。

 とりあえず、ボイコット事件とかは他国を面子を潰すのに無神経な割りに自国の面子は全力で守ろうとする中国にはいい薬になってくれるといいんだけど…
 そのうちまた「本当の最大の被害者は私達(中国側)なんです」とかいいだすんだろうなぁ…
Posted by Kooh at 2008年03月17日 17:10
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