2009年03月04日

自衛隊の海賊対処法案の骨子まとまる

 自衛隊の海賊対策が大体まとまったようです。


海賊逃走なら追跡不可 政府、新法案の骨子決定



 政府は4日、ソマリア沖など海賊対策で随時自衛隊派遣を可能にする新法「海賊対処法案」(仮称)の骨子をまとめた。警告射撃をしても接近する海賊船への射撃を容認する一方、法解釈上、現場から既に逃走した海賊の追跡は認めない死刑から懲役3年以下までの罰則も設ける。

 骨子は同日、与党のプロジェクトチームで了承された。自民、公明両党は10日に党内手続きを終え、13日にも閣議で決定、国会に提出される見込み。

 相手に危害を与える武器使用については、現行法に基づく海上警備行動で認められる正当防衛、緊急避難を基本とする。警告射撃をしても船舶に接近してくる海賊船に対しては、船体射撃も認めた。自衛隊は逮捕権などの司法警察権を持たないため、現場から既に逃走した海賊の追跡や武器使用はできない。海賊被害を抑止することに主眼を置く「抑制的な内容」(公明党幹部)とした。

 原則として海上保安庁が対処するが、特別な必要がある場合は首相の承認を得た上で自衛隊が対処すると規定した。
2009/03/04 19:48 【共同通信】

もっと知りたい ニュースの「言葉」
警告射撃(2004年1月17日)
 船舶に停止などを命じる際の威嚇のための射撃。2000年に成立した船舶検査活動法の制定過程では、当時与党の自由党が「国連決議に基づけば国際慣行から認められる」と主張したが、自民、公明両党は「憲法が禁じる武力による威嚇につながりかねない」と反対。自由党はその後与党を離脱し、最終的に法案明記は見送られた経緯がある。

47news


 ……何言ってんのこの人達?
 分かりやすく想像してみましょう。

 あなたが道を歩いていたら通り魔が金を寄越せと襲ってきました。
 正当防衛でなんとか相手を追い返しましたが、逃げた相手を捕まえるのは法律違反です。
 日本は戦争しない国なので通り魔に襲われても、相手が逃げたら罪を問いません。

 つまりはこういうことじゃないですか。
 しかも相手は通り魔じゃなくて海賊です。自衛隊員の何人かはこの海賊達に殺されるかもしれません。
 むしろ、海賊達は「逃げれば向こうは追ってこない。威嚇射撃しかできない金持ちの日本人はカモだぜ!!」と意気揚々と襲いかかってくることでしょう。
 自衛隊の装備でなんとか撃退しても、被害は出るだろうし、死傷者も出ます。【でも、逃げたら追跡しません。また襲われるまで何度でも放置です。】とかどういうことなんだろう?
 平和憲法うんぬんで綺麗事抜かしてる政治家先生達は、日本を守るために戦う現場の自衛隊の人達のことを考えてないのだろうか。

 まあ、詳しい法案の草稿を見たわけではないので、分からないけれど――この報道が本当なら、全く理不尽な話だと思います。


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Posted by 哲学 at 20:54│Comments(0)ニュース
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