2008年10月23日

日印首脳会談で価値観外交

 日本とインドの首脳会談が行われたそうです。

日印首脳会談:「価値観外交」を反映 問われる対中関係



 麻生太郎首相にとって22日の日印首脳会談は、就任後初めての本格的な首脳外交となった。インドとの関係強化は、民主主義や市場経済など「基本的価値を共有する諸国との連帯」を唱える麻生首相の「価値観外交」を早速、反映させたといえる。アジアでの日本の発言力の足場を固める狙いがあるが、日印の安全保障面での関係強化を「包囲網」と警戒する中国との関係をどう築くのか、かじ取りが問われる。

 「地域の平和と安定のために進めたい。中国をターゲットにしているわけではない」。麻生首相は22日の共同記者会見で強調した。

 ただ、麻生首相は9月の国連総会出席の際にオーストラリアのラッド首相と会談しており、それに続くシン首相との会談は、麻生首相が価値観外交の柱として日米豪印4カ国の枠組みを重視していることを際立たせた。24日に予定されている日中首脳会談での中国側の対応が注目される。

 一方で、麻生首相はインドとの経済分野での関係強化にも力を入れる。インドの基盤整備を支援することで、日本企業の進出や投資の加速を目指し、一層の関係拡大を図る狙いがある。その核となるのが、共同で取り組む「デリー・ムンバイ間産業大動脈構想」だ。

 ニューデリー、ムンバイ間約1500キロを高速貨物鉄道で結び、周辺にインフラを集中的に整備する計画で、10兆円以上の事業費を見込む。首脳会談では、ファンドの共同設立など、構想の推進を確認した。両首脳は今回、物品とサービスの自由化を促す経済連携協定(EPA)の早期妥結を目指すことでも一致した。【大谷麻由美、平地修】

毎日新聞 2008年10月23日 東京朝刊


 価値観外交とは、『“民主主義や人権の尊重などを価値として共有する”国家との関係を強化しようという外交方針』です。要は中国みたいに人権を無視したり、民主主義がきっちり行えてない国とはあまり手を組みませんよ、と示す事ですね。そうすると、中国も日本や日本と同じように価値観外交している国と貿易したければ、日本などの提唱する価値観に合わせざるを得なくなる――みたいなところです。
 インドは中国に次ぐ人口と経済発展があります。個人的には中国と提携するよりはずっと実りのある話だと思います。
 チベット問題もあるので中国としては苦々しい話でしょう。
 また、鉄道は物流を豊かにするので、国力を増大させます。とても大事な基幹産業だと思います。この事業に日本が携わることにより、ますますインドは発展し、日本も相乗効果の得られるとてもいい話だと思います。日印関係の成功を祈るばかりです。


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Posted by 哲学 at 08:44│Comments(0)ニュース
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