2008年07月28日
低下す日本の国際貢献
自衛隊の派遣を渋っているせいで、日本の国際貢献が低下しているようです。
この記事を書いた人は公明党に何かしら思う所があるのだろう、とは思いますが、個人的には国際貢献について、自衛隊のことについてしか触れていないなぁ、と言うのが読んだ時の第一印象です。
そもそも、日本人のほとんどは日本国内にひきこもっているせいで、日本がどれだけ国際社会に貢献しているかを感覚として捉えられる人がそれほどいないと思います。だから、目に見える数字で見える場所が目立っていると言えましょう。
無論、日本はもっと自衛隊も積極的に外に出していくべきだと思いますが、それだけが国際貢献ではないと思います。場合によっては、自衛隊が派遣されるよりも、NPOの方が喜ばれる地域だって多いです。他の国からどう見えるかではなく、支援する国にとって一番いい形で支援するのが大事だと思います。
逆に、だからこそ自衛隊を派遣すべき場所には積極的にだすべきだと思います。インド洋とか。
周りの評価という虚ではなく、それによって起こる成果――実を重視して貰いたいと思います。
……ま、周りの評価も大事なのは重々承知しているのですが。
国際貢献 日本の地位低下避けられず
スーダン南部に展開する国連スーダン派遣団(UNMIS)への自衛官派遣準備のため、防衛省・自衛隊などからなる政府調査団が27日、成田空港から現地に向け出発した。政府は調査団の帰国を待って9月にも同司令部に自衛官2人を派遣する。だが、公明党の反対でアフガニスタンへの自衛隊による追加支援が見送られる中、国際貢献をめぐる日本の地位低下は避けられそうにない。
政府調査団は防衛省・自衛隊、内閣府、外務省の11人で構成。司令部要員派遣が決まっているスーダンのほか、自衛官を講師として派遣予定のガーナ、ケニア、エジプト3カ国のPKO(国連平和維持活動)センターも視察する。
政府関係者によると、調査団はスーダン滞在中、UNMIS司令部のある首都ハルツームのほか、南部のジュバ、マラカル、中部のオベイドなどの各都市を訪れ、各国部隊の活動内容を調査する予定。将来的な部隊参加の可能性も視野に部隊派遣候補地についても検討を進める方針だ。
UNMIS司令部への自衛官派遣は、福田康夫首相が6月下旬の潘(パン)基文(ギムン)国連事務総長との会談で表明した。日本のアフリカでのPKO参加は平成5~7年の国連モザンビーク活動(ONUMOZ)以来13年ぶりとなる。
だが、スーダン政府から強い要請が出ている陸上施設部隊の派遣は安全性の確認が不十分なことなどを理由に見送っており、国連などでは「今後空輸や陸上輸送、補給の分野で自衛隊の貢献を増やしてもらいたい」(潘事務総長)との不満がくすぶっている。
政府は同様に調査団を派遣し可能性を探っていたアフガン本土への自衛隊派遣が公明党の反対で見送られたことを受け、今後スーダンへの部隊派遣を真剣に検討していく方針だ。防衛省・自衛隊では200人規模の陸上自衛隊施設部隊を中南部の都市に派遣し、道路復旧や地雷除去などの任務に当たることも想定している。
ただ、アフリカへの部隊派遣は不安定な治安への対処に加え、感染症予防など十分な準備が必要で、派遣部隊には半年程度の訓練が必要なことを考慮に入れると部隊派遣は来年以降の課題となる。
現在、日本のPKO参加は中東・ゴラン高原の国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)と国連ネパール支援団(UNMIN)の2つにとどまっている。8年に始まったゴラン高原への派遣では司令部要員2人と陸自隊員43人が輸送業務などに従事。昨年3月からのネパールへの派遣では非武装の陸上自衛官6人がネパール軍と反政府組織の武装解除の監視に当たっている。
日本は各国別にみたPKO派遣人数でG8(主要8カ国)中最低の83位にとどまっており、政府内には公明党が慎重姿勢を示しているインド洋での海上自衛隊による給油活動の延長の可否も含め、自衛隊による国際貢献の低下に危機感が強まっている。
■ 「国連スーダン派遣団(UNMIS=United Nations Mission in Sudan) スーダン南部に展開している国連平和維持活動(PKO)部隊。スーダン政府と反政府勢力との間で20年以上続いた内戦が2005年に終結、包括的和平合意が成立したのを受け、停戦監視や復興支援活動を開始した。70カ国以上が参加しており、部隊規模は1万人弱。司令部は首都ハルツームにある。
MSN産経ニュース
この記事を書いた人は公明党に何かしら思う所があるのだろう、とは思いますが、個人的には国際貢献について、自衛隊のことについてしか触れていないなぁ、と言うのが読んだ時の第一印象です。
そもそも、日本人のほとんどは日本国内にひきこもっているせいで、日本がどれだけ国際社会に貢献しているかを感覚として捉えられる人がそれほどいないと思います。だから、目に見える数字で見える場所が目立っていると言えましょう。
無論、日本はもっと自衛隊も積極的に外に出していくべきだと思いますが、それだけが国際貢献ではないと思います。場合によっては、自衛隊が派遣されるよりも、NPOの方が喜ばれる地域だって多いです。他の国からどう見えるかではなく、支援する国にとって一番いい形で支援するのが大事だと思います。
逆に、だからこそ自衛隊を派遣すべき場所には積極的にだすべきだと思います。インド洋とか。
周りの評価という虚ではなく、それによって起こる成果――実を重視して貰いたいと思います。
……ま、周りの評価も大事なのは重々承知しているのですが。
Posted by 哲学 at 08:47│Comments(0)
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