2008年05月11日
日本が小さいなんて幻想だ
よく、「日本は狭いから」なんて言うことが言われます。日本人の多くは日本が狭いものだという風に見ているようです。
そりゃ、世界地図を広げてみれば近くには中国があって、ロシアがあって、最も親しい国がアメリカで、そんな国々と比べたら日本なんてとても小さい国です。確かに地球儀を見ればとても小さく見える。
けれど、日本そのものが小さな国かというとそんなことはないのです。
EUの他の国々と比べたら、ドイツやフランス、イタリア、イギリスなどと比べても国土面積は言うほど劣っている訳でもありません。日本と比較対象にする相手が間違っているのです。
まず、日本は地球の小さな一部分でしかなかったとしても、日本は世界の中ではごく平均的な広さの国です。国際連合加盟国192ヶ国の中では60位であり、国際連合では過半数が日本よりも小さい国です。
つまり、日本が小さいなんてのは幻想です。
そして、ひとつ日本人が大きく見落としていることがあります。
それは、日本人がとても多いことです。
日本の人口は世界の中で何番目か? と聞かれたら答えられる人は少ないのではないでしょうか。
日本の人口が何人くらいか? と聞かれれば「一億人ちょい」と答えられるひとはそれなりにいるとは思います。
ちなみに2004年の調べでは約1億3千万人です。目下、人口は減り続けていますが、それでもこれだけの人数がいます。
これは世界で「多い方」なのか「少ない方」なのかと聞かれたら実は「凄く多い方」です。試しに他の国の人口を並べてみましょう。
このように、日本は世界で10番目に人口が多いのです。
それどころか、イギリスやフランスなど先進国は日本の半分しか人口がいません。国面積は近いのに。ちなみに、スペインは4千万人しかいないので日本の1/3しか人口がありません。しかし、日本よりも広いです。
アメリカ合衆国の半分近くも日本人はいるのです。
しかも、あれだけ広いロシアと日本の人口はほぼ一緒くらいです。
これらの事実が何を意味するかと言われれば――答えは簡単で、日本人は住んでる土地の割に「多すぎる」のです。
日本人はGDPが世界第2位で金持ちで、人数も多い。世界でも類を見ない「裕福」な国です。そして、そんな裕福な人間がイギリス人の倍以上もいるのです。
むろん、それは平均値であり、日本にも格差はあります。
ニートが64万人もいると言われています。日本の人口の200人に1人がニートです。
ちょうど、フランスの人口の1/100くらいの人数ですね。
そんなに働いてない人間を抱えているのに高いGDPを維持しているのだから日本は裕福と言わざるを得ないです。
こんな島国にロシア人と同じくらいの人数が住んでいるのだから、そりゃ「狭い」と感じるのも仕方ないでしょう。
無論、狭いと感じるのは都市部であり、過疎の進む地方に行けば逆に広く感じるでしょう。
むしろ、都市部の過密具合は色々と考え直すべき課題なのは明白でしょう。人口密度が高すぎます。
まあ、世界一人口密度の高いバングラディッシュとは比べるべくもないのですけれど。
というか、バングラディッシュと日本の人口がさほど変わらないことが哲学さん的には色々とショックだったりします。
こんな状況下なのだから、日本人が減るというのはある意味当たり前のことかもしれません。
自然の調整機能――あるいは自浄作用みたいなのが働いて、多すぎる日本人を今減らしているとも捉えられます。まあそんなこと言ったらバングラディッシュはどうなんだ? という話になってしまうのだけれど。
こんな状況で外国から人材を流入させる為に「移民庁」とか作ろうとするのは大間違いで、むしろ、日本人はもっと積極的に海外に出て行くべきだ――と考えることも出来ますね。
けれど、内向的な日本人は海外に出ません。しかし、日本の土地は今更増えることもありえません。
ならどうすればいいのかというと、もっと地方に人口が分散するようにするしかないのではないかと思います。
が、地方には雇用が無く、都市部に雇用が集中してしまいます。そんなことをすればますます人口密度が上がって、少子化は加速してしまうでしょう。
なので、もっと地方を活性化すべきなんでしょう。それが少子化の一番の解決策な気がします。
幸いにして、IT化が進み、全国どこからでも東京と情報を交換できるようになっています。
だったら、ソフトウェア会社などIT関係の会社を次々と地方に誘致してしまえばいいかもしれません。が、それによって地方には沢山のIT土方を増発することになるかもしれませんが。
なんにしても、日本は世界的に見ればすごく人的資源に恵まれている環境ではないでしょうか。このリソース(資源)を使わずに腐らせているのは非常勿体ないことですねぇ。
そりゃ、世界地図を広げてみれば近くには中国があって、ロシアがあって、最も親しい国がアメリカで、そんな国々と比べたら日本なんてとても小さい国です。確かに地球儀を見ればとても小さく見える。
けれど、日本そのものが小さな国かというとそんなことはないのです。
EUの他の国々と比べたら、ドイツやフランス、イタリア、イギリスなどと比べても国土面積は言うほど劣っている訳でもありません。日本と比較対象にする相手が間違っているのです。
まず、日本は地球の小さな一部分でしかなかったとしても、日本は世界の中ではごく平均的な広さの国です。国際連合加盟国192ヶ国の中では60位であり、国際連合では過半数が日本よりも小さい国です。
つまり、日本が小さいなんてのは幻想です。
そして、ひとつ日本人が大きく見落としていることがあります。
それは、日本人がとても多いことです。
日本の人口は世界の中で何番目か? と聞かれたら答えられる人は少ないのではないでしょうか。
日本の人口が何人くらいか? と聞かれれば「一億人ちょい」と答えられるひとはそれなりにいるとは思います。
ちなみに2004年の調べでは約1億3千万人です。目下、人口は減り続けていますが、それでもこれだけの人数がいます。
これは世界で「多い方」なのか「少ない方」なのかと聞かれたら実は「凄く多い方」です。試しに他の国の人口を並べてみましょう。
1位:中華人民共和国 約13億人
2位:インド 約10億6千万人
(# EU連合(27カ国合計) 約5億人)
3位:アメリカ合衆国 約3億人
4位:インドネシア 約2億4千万人
5位:ブラジル 約1億8千万人
6位:パキスタン 約1億6千万人
7位:ロシア 約1億4千万人
8位:バングラディッシュ 約1億4千万人
9位:ナイジェリア 約1億4千万人
10位:日本 約1億3千万人
11位:メキシコ 約1億人
12位:フィリピン 約8千600万人
13位:ベトナム 約8千300万人
14位:ドイツ 約8千200万人
15位:エジプト 約7千600万人
16位:イラン 約6千900万人
17位:トルコ 約6千900万人
18位:エチオピア 約6千800万人
19位:タイ 約6千500万人
20位:フランス 約6千300万人
21位:イギリス 約6千100万人
Wikipediaより
このように、日本は世界で10番目に人口が多いのです。
それどころか、イギリスやフランスなど先進国は日本の半分しか人口がいません。国面積は近いのに。ちなみに、スペインは4千万人しかいないので日本の1/3しか人口がありません。しかし、日本よりも広いです。
アメリカ合衆国の半分近くも日本人はいるのです。
しかも、あれだけ広いロシアと日本の人口はほぼ一緒くらいです。
これらの事実が何を意味するかと言われれば――答えは簡単で、日本人は住んでる土地の割に「多すぎる」のです。
日本人はGDPが世界第2位で金持ちで、人数も多い。世界でも類を見ない「裕福」な国です。そして、そんな裕福な人間がイギリス人の倍以上もいるのです。
むろん、それは平均値であり、日本にも格差はあります。
ニートが64万人もいると言われています。日本の人口の200人に1人がニートです。
ちょうど、フランスの人口の1/100くらいの人数ですね。
そんなに働いてない人間を抱えているのに高いGDPを維持しているのだから日本は裕福と言わざるを得ないです。
こんな島国にロシア人と同じくらいの人数が住んでいるのだから、そりゃ「狭い」と感じるのも仕方ないでしょう。
無論、狭いと感じるのは都市部であり、過疎の進む地方に行けば逆に広く感じるでしょう。
むしろ、都市部の過密具合は色々と考え直すべき課題なのは明白でしょう。人口密度が高すぎます。
まあ、世界一人口密度の高いバングラディッシュとは比べるべくもないのですけれど。
というか、バングラディッシュと日本の人口がさほど変わらないことが哲学さん的には色々とショックだったりします。
こんな状況下なのだから、日本人が減るというのはある意味当たり前のことかもしれません。
自然の調整機能――あるいは自浄作用みたいなのが働いて、多すぎる日本人を今減らしているとも捉えられます。まあそんなこと言ったらバングラディッシュはどうなんだ? という話になってしまうのだけれど。
こんな状況で外国から人材を流入させる為に「移民庁」とか作ろうとするのは大間違いで、むしろ、日本人はもっと積極的に海外に出て行くべきだ――と考えることも出来ますね。
けれど、内向的な日本人は海外に出ません。しかし、日本の土地は今更増えることもありえません。
ならどうすればいいのかというと、もっと地方に人口が分散するようにするしかないのではないかと思います。
が、地方には雇用が無く、都市部に雇用が集中してしまいます。そんなことをすればますます人口密度が上がって、少子化は加速してしまうでしょう。
なので、もっと地方を活性化すべきなんでしょう。それが少子化の一番の解決策な気がします。
幸いにして、IT化が進み、全国どこからでも東京と情報を交換できるようになっています。
だったら、ソフトウェア会社などIT関係の会社を次々と地方に誘致してしまえばいいかもしれません。が、それによって地方には沢山のIT土方を増発することになるかもしれませんが。
なんにしても、日本は世界的に見ればすごく人的資源に恵まれている環境ではないでしょうか。このリソース(資源)を使わずに腐らせているのは非常勿体ないことですねぇ。
Posted by 哲学 at 05:33│Comments(0)
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