2009年01月07日
エジプトがガザ停戦案を提示
エジプトがガザの一時停戦案を提示したそうです。
エジプトは親米政権であり、もし、イスラエルとイスラム系の戦争が始まってしまった場合、国内の野党――イスラム系の政党の影響力とか押さえ込めなくなって政権転覆もありえます。エジプトはこの件に関しては非常に難しい立場なのは間違いないでしょう。ここで停戦案を出すのもある程度予測できます。
しかし、アメリカは事実上イスラエルの攻撃を黙認し、エジプト案に関しても「一時的な停戦案に意味がない」と否定しています。戦争がもっと酷くなって、双方ともに戦う力がなくなってから――つまり大量の被害が出るまでこの戦争は止められないと言うわけです。まあ、歴史上のどの戦争でもそれは同じですが。
まあ、この停戦案が受け入れられても結局は戦争は継続するので長い目で見れば焼け石に水でその意味合いは薄いのは確かです。
戦争は――まだ止まりそうにないです。
もっとも、これは戦争と言うよりはイスラエルの一方的な虐殺になっているのですが。
エジプトがガザ停戦案提示 緊急会合も盛り込む
国連本部(CNN) エジプトは6日、イスラエル軍の攻撃が続くパレスチナ自治区ガザ情勢を受け、即時停戦案を提示した。イスラエルや「パレスチナの各派閥」の指導者による緊急会合の開催も盛り込まれている。
エジプトのムバラク大統領はこの日、中東歴訪中のサルコジ仏大統領と会談した。ムバラク大統領は終了後の合同記者会見で、暴力沙汰の拡大回避、イスラエルとガザ地区の境界保護、境界検問所の開放を焦点とするべきだとコメントした。
エジプトの停戦案の概要は6日夜に国連本部で配布され、直ちに国連安全保障理事会理事国の多くが支持を表明。停戦調停のためブッシュ米政権から国連本部に派遣されたライス米国務長官は、ムバラク大統領の発言を歓迎する意向を示し、イニシアチブを実行に移したい考えを明らかにした。
複数の米国務省高官によると、ライス長官は一時停戦案を依然支持していない。米国はガザ情勢が大幅に変わらない場合「現状」に逆戻りする恐れがあるとして、一時停戦案を受け入れない姿勢を表明している。ライス長官は「持続可能で真の治安につながる」停戦が緊急に必要だと指摘した。
外交筋によると、ムバラク大統領案は一時的停戦を求めるもので、人道支援のためイスラエルとガザ地区の境界を開放するのが狙い。案に盛り込まれた緊急会合には、欧州連合(EU)に米国とロシア、国連を加えた、いわゆる中東和平の「カルテット」も招かれる可能性がある。その一方、イスラエルや米国、EUがテロ組織と位置づけるイスラム原理主義組織ハマスが、会合でどのような役割を果たすか不明。ハマスを正式に招いた場合、イスラエルが出席する可能性は低下する。
6日夜国連本部では、リビアをはじめとするアラブ諸国が、安保理へのイスラエル非難決議案提示を依然計画していると発言。こうした決議が、ムバラク大統領案に沿ってカイロで開かれる見通しの会合を補完するとの見解を表明した。その一方フランスは、包括的な決議案の採決は難しいとの認識を示した。
シリアのアサド大統領はこの日会談したサルコジ仏大統領から、停戦支援を要請された。アサド大統領はCNNに対し、ハマスがイスラエルの攻撃停止とガザ撤退を条件に、和平を受け入れる用意があると語った。
CNN
エジプトは親米政権であり、もし、イスラエルとイスラム系の戦争が始まってしまった場合、国内の野党――イスラム系の政党の影響力とか押さえ込めなくなって政権転覆もありえます。エジプトはこの件に関しては非常に難しい立場なのは間違いないでしょう。ここで停戦案を出すのもある程度予測できます。
しかし、アメリカは事実上イスラエルの攻撃を黙認し、エジプト案に関しても「一時的な停戦案に意味がない」と否定しています。戦争がもっと酷くなって、双方ともに戦う力がなくなってから――つまり大量の被害が出るまでこの戦争は止められないと言うわけです。まあ、歴史上のどの戦争でもそれは同じですが。
まあ、この停戦案が受け入れられても結局は戦争は継続するので長い目で見れば焼け石に水でその意味合いは薄いのは確かです。
戦争は――まだ止まりそうにないです。
もっとも、これは戦争と言うよりはイスラエルの一方的な虐殺になっているのですが。
Posted by 哲学 at 17:02│Comments(0)
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