2008年09月11日

韓国、「金総書記は脳卒中」と予測発表

 韓国の情報機関は「金総書記は脳卒中だと思われる」と予測を発表しました。

金総書記容体、各国が注視 息子への権力継承は困難か


 【ソウル=牧野愛博】韓国国家情報院は10日、金正日(キム・ジョンイル)総書記の健康状態を「回復可能な脳卒中か脳出血」と説明したが、詳しい病状は不明だ。6者協議や南北関係、日朝関係に与える影響は大きく、韓国政府高官は「さらに状況を見守る必要がある」と強調している。

 複数の韓国政府関係者によれば、同政府は8月、「総書記の健康状態がすぐれない」とする北朝鮮関係者の証言を間接的に入手、確認作業をしていた。建国60周年は「年初から様々な準備をしてきた」(金夏中(キム・ハジュン)統一相)重要行事。総書記出席が当然視されていたため、確信を深め、国会での報告に踏み切ったようだ。

 ただ「脳卒中か脳出血」とした病名は、北朝鮮に最近入ったとされるフランスや中国の医師の動向を根拠にしたとみられ、韓国政府には「報道による情報で、裏付けが取れていない」との証言もある。

 米韓の偵察衛星や高高度偵察機は、9日夕刻まで金日成広場に兵士が集まっていた様子を確認。金総書記が最後まで軍事パレード出席を検討していたのではないか、という見方も出ている。

 このため、韓国政府は「我々は利害当事者であり、軽々にものを言うべきではない」(高官)と、なお慎重に事態を見極める方針だ。

 韓国は世界食糧計画(WFP)の求めに応じ、北朝鮮への食糧支援を検討している。金統一相は10日、「間違いなく支援する」と語ったが、金総書記が支援受け入れを決断できる状態かどうか分析する必要がありそうだ。逆に、金総書記の権力基盤の弱体化を見越し、北朝鮮への影響力を強めるため、南北関係の改善を急ぐべきだとの声が上がる可能性もある。

 【ソウル=箱田哲也】金正日(キム・ジョンイル)総書記は「回復可能な状態」と見られるものの、韓国政府は様々な事態を想定した準備を始めた。政府関係者や専門家らは、今後、北朝鮮の後継体制をめぐる動きが活発化する中で、息子への権力継承は困難との見方を強めつつある。

 金総書記には金正男(キム・ジョンナム)氏と異母弟の次男、正哲(ジョンチョル)氏、三男の正雲(ジョンウン)氏の3人の息子がいるとされる。韓国大統領府関係者は10日、今後の権力構図に関し「金委員長(総書記)でも継承まで20年近くかかった。今のところ息子らにそんな人物はおらず、難しいのではないか」と語った。

 金総書記は権力掌握後、軍をすべてに優先させる「先軍政治」体制をとり、軍人を重用してきた。そのため、総書記の健康状態がさらに悪化すれば、信任の厚い国防委員会を中心とした集団指導体制に移る、との見方が出ている。韓国・対外経済政策研究院の洪翼杓博士は「現時点で息子に権力が移る可能性は低い。国防委員会のだれかに権力が移るのではないか」と話す。

 一方、西江大の金英秀教授は「情報を掌握する力が必要なので、実質的な夫人として活動している金玉(キム・オク)氏の役割に注目すべきだ」と述べた。

asahi.com


 予想に予想を重ねて行動していますが、金総書記重病説は実際以前から色々と囁かれていました。確か、年初くらいから金総書記の健康状態はよくないという噂だけは各所で流れていましたね。結局内情が見えないので噂でしかなかったのですが、色んな状況が「噂は本当だったんじゃないのか」という流れになってますね。
 とはいえ、まだ確定情報でもないのに、こういう情報を出した韓国政府の意図はどうなんでしょうね。まあ、これに対する北朝鮮の反応次第で、色々と分かってくるのでこれからもこの動勢は見ていきたいと思います。

タグ :国際北朝鮮

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Posted by 哲学 at 10:42│Comments(0)ニュース
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