2008年08月24日
チベットの発砲報道は不確定?
チベットの発砲報道に関して訂正記事が出回っているようです。
結局、「そんな事件が起きている……かもしれない」という程度のもので今のところ本当にそう言うことはほぼ起きていないようです。まあ、間違いなら間違いでそれにこしたこちはないんですけれど、人騒がせな話です。
しかし、何故こんな話が出てきたのでしょうか。人権に厳しいフランスがなんとかして中国に詰め寄るためにでっち上げたんでしょうかねぇ。
で、ダライ・ラマ14世はフランスの外相と大統領夫人と会合をしたそうです。
ダライ・ラマ14世猊下にしては凄い直接的な中国批判です。オリンピックはまやかしで、現在もチベットでは弾圧が続いている、と言う内容で、フランスはチベットを援助することを約束。
とはいえ、このまま『弱いメッセージ』を訴え続けてもなかなか世界は変わらないと思います。チベットの現状を変えるにはまた何か要素が必要でしょうね。難しい話です。
チベット発砲報道を亡命政府否定、仏紙もサイトに訂正文
【ニューデリー=永田和男】インド北部ダラムサラに本拠を置くチベット亡命政府のトゥプテン・サンペル報道官は22日、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世が「中国軍が18日、チベット系住民に発砲した」と語ったとの仏紙ル・モンドの報道について、「ダライ・ラマ(の発言)が誤って引用された」と読売新聞に述べ、報道内容を否定した。
サンペル氏は「今週になって、チベット系住民に対するいかなる発砲も確認されていない」と語った。
亡命政府のウェブサイトで22日発表された説明によると、ル・モンドの記者が中国軍部隊がデモ隊に発砲したとの情報があると述べたのに対し、ダライ・ラマは「我々も(そのような話を)聞いたが、確認するすべがない。だから私には分からない」と話し、死傷者数などについても言及しなかったとしている。
【パリ=林路郎】仏紙ル・モンドは、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世が同紙のインタビューで、「中国チベット自治区で18日、軍が住民に発砲し、140人が死亡した可能性がある」と発言したとする記事について21日、「発言はダライ・ラマ側近のものだった」とする訂正文を同紙サイト上に掲載した。
訂正文では、記者が側近から聞いた「死者140人」との情報について、ダライ・ラマ本人に質問したところ、ダライ・ラマは、数字は確認が必要だと答えたとしている。記事を執筆したのは、宗教を専門とするアンリ・タンク記者(62)で、専門書などの著作も多いという。
一方、ダライ・ラマは22日、南仏エロー県で仏教寺院の落成式に出席し、サルコジ大統領のカーラ夫人らと面会した。
(2008年8月22日22時23分 読売新聞)
結局、「そんな事件が起きている……かもしれない」という程度のもので今のところ本当にそう言うことはほぼ起きていないようです。まあ、間違いなら間違いでそれにこしたこちはないんですけれど、人騒がせな話です。
しかし、何故こんな話が出てきたのでしょうか。人権に厳しいフランスがなんとかして中国に詰め寄るためにでっち上げたんでしょうかねぇ。
で、ダライ・ラマ14世はフランスの外相と大統領夫人と会合をしたそうです。
ダライ・ラマ14世「五輪休戦はまやかし」
フランスを訪問中のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世は22日、フランス南部エロー県の仏教寺院で同国のクシュネル外相と会談し、「(北京五輪中の)五輪休戦はまやかしのようなものだ」などと中国を批判した。
会談は非公開で行われた。フランス公共ラジオはチベット側関係者の話として、ダライ・ラマは会談で「五輪と並行して(中国当局による)容赦のない抑圧行為が続いている」と訴えたと報じた。ダライ・ラマは、サルコジ大統領夫人のカーラ・ブルーニさんやヤド外務・人権担当相とも会談。ブルーニさんは大統領からのあいさつの言葉をダライ・ラマに伝えたという。
クシュネル外相は会談後「フランスはいつでもダライ・ラマを歓迎する」と述べた。
サルコジ氏本人はぎくしゃくした中国との関係をさらに悪化させぬためダライ・ラマと会談しないことを決め、中国の圧力に屈したとして野党から非難された。このため公私両面の代理をダライ・ラマのもとに送り、批判を和らげたいとの思惑があったとみられる。
ダライ・ラマは11日から23日までの日程でフランスを訪問。各地で仏教関係の行事に出席したほか、フランスの国会議員らと会談した。
[2008年8月22日22時30分]
nikkansports.com
ダライ・ラマ14世猊下にしては凄い直接的な中国批判です。オリンピックはまやかしで、現在もチベットでは弾圧が続いている、と言う内容で、フランスはチベットを援助することを約束。
とはいえ、このまま『弱いメッセージ』を訴え続けてもなかなか世界は変わらないと思います。チベットの現状を変えるにはまた何か要素が必要でしょうね。難しい話です。
Posted by 哲学 at 19:20│Comments(0)
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