2008年08月23日
ロシア軍がグルジアから撤退
ロシアはグルジア領に軍隊を侵攻させていましたが、ついに撤退を開始したそうです。
グルジアの大統領はアメリカに留学していた関係もあり、とても親米派であり、アメリカ政府とも良好の関係を築いていたそうです。大統領の公約は「グルジアの統一」で、南オセアチア自治州を完全に統合するのが政府の目標でした。
が、南オセアチア自治州は「自治州」という名前から分かる通り、グルジア人よりも、オセアチア人の方が多いんですね。人口約7万人のうち、2/3がオセアチア人で、1/4がグルジア人という、オセアチア人の多い場所です。だから、オセアチア人達はロシア領内の「北オセアチア」との統合がしたい。そして、北オセアチアはロシアの影響下です。
で、ロシアに助けて貰って北オセアチアと統合したいオセアチア人と、それを阻止したいグルジア人はこの「南オセアチア」で散発的に武力衝突というか内戦もどきが起きていたそうです。
で、もともとはグルジア政府がオセアチア人をだまし討ちして攻めてきたのでそれを助けにロシア人が侵攻してきたのである。だから、テレビ放送でも、現地の人にインタビューをしたら「ロシア人が助けに来てくれた」と言う訳です。
なのでまぁ、大義名分としては、ロシアにあるんですねぇ。
このまま行けばロシアが既成事実を作って、オセアニアの統合までいきそうです。民族自決の原則に従うのか、これからどうしていくのか気になる所です。
これは日本とは直接関係はないのですが、この事態がどう解決されるかによって、台湾などに中国がどういう態度で臨むかのテストケースになります。北京オリンピックが終わったら、本格的に中国は台湾掌握に乗り出すでしょうから、それをどうするかの判断基準になるでしょう。気になる所です。
ロシア軍が南オセチアへ撤退発表、グルジアは緩衝地帯に反発
グルジア・トビリシ(CNN) グルジアの南オセチア自治州をめぐるロシアとの軍事衝突で、ロシアのセルジュコフ国防相は22日、グルジア領内に展開していたロシア軍が南オセチア自治州へ撤退したと述べた。インタファクス通信が伝えた。
欧州連合(EU)の議長国フランスの調停で先に合意した和平原則に基づく措置。ただ、ロシアは、南オセチア州境を越えたグルジア領に設定した緩衝地帯にロシアの和平維持部隊は残留させる方針。制圧していたグルジア中部の要衝ゴリからも撤退した。ロシア政府は22日までにロシア軍撤退を完了させると約束していた。
一方、グルジア内務省は、増派部隊が和平維持部隊を装っているだけだと反発している。緩衝地帯の設置についてロシアは和平原則6項目に含まれていると主張。グルジア、米国などは否定しており、新たな対立点となっている。ロシア軍は緩衝地帯で監視ポストなども構築し、グルジア軍ににらみを利かせている。
また、南オセチアと同じくグルジアからの分離独立を主張するアブハジア自治共和国近郊でも緩衝地帯を設定した。南オセチア、アブハジアとも親ロ路線を進めている。
CNN
グルジアの大統領はアメリカに留学していた関係もあり、とても親米派であり、アメリカ政府とも良好の関係を築いていたそうです。大統領の公約は「グルジアの統一」で、南オセアチア自治州を完全に統合するのが政府の目標でした。
が、南オセアチア自治州は「自治州」という名前から分かる通り、グルジア人よりも、オセアチア人の方が多いんですね。人口約7万人のうち、2/3がオセアチア人で、1/4がグルジア人という、オセアチア人の多い場所です。だから、オセアチア人達はロシア領内の「北オセアチア」との統合がしたい。そして、北オセアチアはロシアの影響下です。
で、ロシアに助けて貰って北オセアチアと統合したいオセアチア人と、それを阻止したいグルジア人はこの「南オセアチア」で散発的に武力衝突というか内戦もどきが起きていたそうです。
で、もともとはグルジア政府がオセアチア人をだまし討ちして攻めてきたのでそれを助けにロシア人が侵攻してきたのである。だから、テレビ放送でも、現地の人にインタビューをしたら「ロシア人が助けに来てくれた」と言う訳です。
なのでまぁ、大義名分としては、ロシアにあるんですねぇ。
このまま行けばロシアが既成事実を作って、オセアニアの統合までいきそうです。民族自決の原則に従うのか、これからどうしていくのか気になる所です。
これは日本とは直接関係はないのですが、この事態がどう解決されるかによって、台湾などに中国がどういう態度で臨むかのテストケースになります。北京オリンピックが終わったら、本格的に中国は台湾掌握に乗り出すでしょうから、それをどうするかの判断基準になるでしょう。気になる所です。
Posted by 哲学 at 17:07│Comments(0)
│ニュース
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。