2008年07月27日
議長声明削除で揺れる韓国
韓国が東南アジア諸国連合地域フォーラムの議長声明で「北朝鮮との対話を支持する」の部分を削除したことについて波紋を呼んでます。
韓国は北朝鮮との対話を大統領が打ち出しましたが、その直後に金剛山事件が起きてしまい、北朝鮮との対話をどうするかで国内が揺れました。
で、韓国は迷った末に、北朝鮮から申し出た「北朝鮮との対話」についての部分を削除して欲しいとシンガポールに依頼したら、シンガポールは一緒に韓国が申し出た「金剛山事件の真相究明」についても削除してしまいました。
まあ、片方の意見を取り下げたら片方の意見も取り下げるのは公正に見えますが、それでも見た目的には韓国は北朝鮮に一方的に国民を殺されたので、被害者なのでこちらの意見は認められてもいいはずだ、という意見なのでしょう。
果たして南北朝鮮は対話が進むのか。難しい所ですね。
ARF:議長声明「南北対話を支持」削る 発表後、韓国が異例の要請
【ソウル堀山明子】シンガポールで24日に発表された東南アジア諸国連合地域フォーラム(ARF)の議長声明から、北朝鮮・金剛山の韓国人観光客射殺事件と昨年10月の南北首脳会談を巡る記述が25日、削除された。声明発表後の修正は異例。韓国の要請に基づき議長国シンガポールが削除したもので、韓国で論争となっている。
韓国外交通商省によると、韓国代表団が25日朝、南北首脳宣言に基づく南北対話を「支持」する記述の削除を求めた。この記述は北朝鮮が要請していた。シンガポールはバランスに配慮。韓国の要請で盛り込まれた「金剛山事件の早期解決を求める」記述も削除した。
ハンナラ党報道官は26日、「金剛山事件の記述も一緒に削除されたのは遺憾だ」と李明博(イミョンバク)政権の力量不足を指摘。最大野党の民主党は「李政権は金剛山事件の真相究明よりも、南北首脳宣言がそんなに嫌なのか」と批判し、今後国会で追及する方針を明らかにした。
李大統領は11日の所信表明演説で、南北首脳会談の合意を尊重し、「南北対話路線」に転換したが、演説当日に金剛山事件が発生し、対話姿勢が再び後退していた。
毎日新聞 2008年7月27日 東京朝刊
韓国は北朝鮮との対話を大統領が打ち出しましたが、その直後に金剛山事件が起きてしまい、北朝鮮との対話をどうするかで国内が揺れました。
で、韓国は迷った末に、北朝鮮から申し出た「北朝鮮との対話」についての部分を削除して欲しいとシンガポールに依頼したら、シンガポールは一緒に韓国が申し出た「金剛山事件の真相究明」についても削除してしまいました。
まあ、片方の意見を取り下げたら片方の意見も取り下げるのは公正に見えますが、それでも見た目的には韓国は北朝鮮に一方的に国民を殺されたので、被害者なのでこちらの意見は認められてもいいはずだ、という意見なのでしょう。
果たして南北朝鮮は対話が進むのか。難しい所ですね。
Posted by 哲学 at 21:24│Comments(0)
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