2008年07月22日

ロシアと中国の国境確定

 ロシアと中国の国境が確定したそうです。

本格交渉から44年… 中露国境ようやく最終画定


2008.7.21 20:34

 【モスクワ=遠藤良介】インタファクス通信などによると、中国の首都北京を訪問しているロシアのラブロフ外相と楊潔 ●(=簾の广を厂に、兼を虎に)・中国外相は21日、中露間を流れるアムール川(中国名・黒竜江)の大ウスリー島や隣接するタラバロフ島(同・両島で黒瞎子島)の国境線を画定させる合意文書に署名した。これにより、中露両国が本格的な交渉に乗り出した1964年以来、40年以上経過してようやく国境画定問題が最終的に決着した

 合意内容によると、極東ハバロフスクに近いアムール川・大ウスリー島の東部をロシアが領有、同島西部とタラバロフ島は中国に引き渡す。また、中国-モンゴル国境に近いアルグン川のボリショイ島(中国名・阿巴該図島)は中露で折半し、総面積(約375平方キロ)をほぼ二分割する形とした。

 ロシアが実効支配していた領土の一部を他国に「割譲」するのは異例。ラブロフ外相は記者団に、「(合意は)平等と相互尊重の原則に基づいて互いに受け入れ可能な合意点を探せば、最も困難な問題でも解決できることを証明した。中国との戦略的パートナーシップ深化はロシアにとって優先的な対外政策であり続ける」と語った。

 中露間4300キロの国境をめぐる対立は帝政時代にさかのぼる。両国は64年に国境交渉を本格化させたものの、中ソ対立によって停滞。ソ連崩壊期以降はしかし、現在の“蜜月関係”に至る両国再接近を背景に交渉が進展し、99年末までに98%の国境が画定した。最後まで残った3島の帰属問題は2004年に両国間で合意され、技術的な作業が続いていた。

 露極東部の反発にもかかわらず交渉が進んだ背景には、ソ連崩壊に伴って極東部が激しい人口流出に見舞われた中、経済発展と人口増加の著しい中国との国境を画定させることがロシアの安全保障上、重要だったことが大きい。ロシア側にはまた、欧米諸国に対抗して国際政治上の地位を回復するうえで、中国との協調関係が得策と判断された事情もある。中国側も、需要の急増する石油・天然ガスなどエネルギーの供給源として、ロシアとの友好関係を重視した。

産経ニュース


 一見日本人と関係なさそうな話ですが、ロシアが領土問題の解決を進めているという事実は北方領土問題を持つ私達日本人も決して無視できない問題です。
 今回ロシアは初めて「割譲」したそうですが、全てを渡してくれた訳ではありません。
 しかし、それでも中国の言い分をある程度聞かなければならないという政治的な思惑もあり……難しい所です。
 日本も北方領土の解決に向かって努力して欲しい物です。


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Posted by 哲学 at 08:38│Comments(0)ニュース
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