2008年07月17日

韓国観光客射殺事件、食い違う

 北朝鮮の金剛山付近で観光客が射殺された事件で北朝鮮側からの説明が変わりました。

金剛山射殺 「警告含め4発発射」 北朝鮮側説明、依然食い違い(07/17 08:24)



 【ソウル16日井田哲一】北朝鮮の金剛山地域で韓国人女性観光客が北朝鮮兵に射殺された事件で、現地調査から帰国した韓国側の観光事業会社、現代峨山の尹万俊社長は十六日、ソウル市内の同社で記者会見し、北朝鮮当局から北朝鮮兵は警告射撃を一度した後、女性を狙って三発発射した、と説明を受けたことを明らかにした。

 事件当時、現場近くにいた韓国の大学生は銃声を二回聞いたといい、警告を含め四回発砲したとの北朝鮮側の説明と矛盾する。女性は背中などに二発被弾し死亡しており、依然疑問は残ったままだ。

 さらに、尹社長によると、北朝鮮側は軍の立ち入り禁止区域に八百メートル入った地点で女性を発見し、女性が五百メートル逃走したところで射殺したと説明した。当初は一・二キロ入った地点で警告し、約一キロ逃走したと報告していた。

 また、北朝鮮側の関係者は同社の調査団に対し、「もし観光客と分かっていれば銃を使うことはなかった」と何度も釈明し、遺憾の意を表明したという。

 一方、韓国政府は十六日、射殺された女性の解剖結果について「遠距離から射撃されたようだが正確な距離は不明」などと発表した。

 聯合ニュースは十六日、北朝鮮が韓国政府の調査団受け入れを拒否し続ける事態を打開するため、韓国政府内では、米国や日本、中国などに協力を求め、北朝鮮に対し圧力をかける措置が検討されていると報じた。
北海道新聞


【金剛山射殺】「警告射撃後に3発狙い撃ち」北朝鮮説明


 北朝鮮の金剛山地域で韓国人女性観光客が射殺された事件で、現地を調査した韓国の観光事業主、現代峨山の尹万俊社長は16日、北朝鮮当局から、北朝鮮兵士は被害者の女性に警告射撃を1度した後、3発狙い撃ちしたと説明されたと明らかにした。

 現場近くにいた別の韓国人観光客は銃声を5~10秒間隔で2回聞いたと話しており、警告を含め計4回発砲したとの北朝鮮の説明と食い違っている。女性は背中などに2発被弾し死亡。北朝鮮はこれまで何発狙い撃ちしたかには言及していなかった。

 尹社長は事件翌日の12日から金剛山地域に入り、同地域の観光を担当する「名勝地総合開発指導局」関係者と会ったり、現場の浜辺で調査したという。

 韓国大統領府によると、李明博大統領は16日の閣議で、真相究明のための合同調査や再発防止対策などが取られない限り、金剛山観光を再開することはできないと述べた。(共同)
MSN産経ニュース


 この「観光客なら撃たなかった」の北朝鮮の発言に対し、マスコミによっては「北朝鮮は態度を軟化させた」と書く所もあれば、「以前、全ての責任を韓国に押しつけている」と書く所もあります。難しい所ですね。
 それでもまだ北朝鮮の説明には矛盾点があり、真相の究明はまだ先になります。

 ただ、こう言っては被害者の人には悪いですが、真相はどうであれ、事件の経緯が分かったとして韓国は北朝鮮に対してどういった態度に出るのか――そちらの方が重要です。
 果たして、どうするんでしょうね? 対話路線は棄てるのでしょうか。
 恐らく、対話路線を無理矢理続けて、国民の反感を得そうな気がします。
 そうなると六カ国協議もどうなることか……色々と頭の痛い話です。


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Posted by 哲学 at 08:45│Comments(0)ニュース
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