2008年07月01日

ダライラマと中国が公式協議開始。

 ついに、ダライラマ14世と中国政府による公式対話が開始されたようです。

ダライ・ラマ14世:代理人、再訪中 五輪前の帰郷打診へ


 【ニューデリー栗田慎一】チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の代理人が30日、中国チベット自治区での暴動・鎮圧の事後対策を話し合う2度目の協議のため訪中。インド北部のチベット亡命政府幹部によると、5月の前回協議で求めた服役囚の釈放など計4項目の中国側の回答を得るのと、8月の北京五輪前のダライ・ラマのチベット自治区訪問を打診するのが目的という。

 同幹部の説明では、協議は北京で7月1、2日に開かれる予定で、前回の非公式協議から格上げして公式協議の位置付け。

 ダライ・ラマの自治区訪問が実現すれば、1959年のインド亡命後、約半世紀ぶりの帰郷となり、双方の関係改善に大きな前進となる。亡命政府幹部によると、訪問を「五輪前」とするのは、国際社会のチベット問題への関心が薄れる前に自治区の現状を確認するためという。

 一方、中国側は前回協議でダライ・ラマ側に対し、北京五輪の妨害につながる活動の停止などを求めている。

毎日新聞 2008年7月1日 東京朝刊



 ダライラマ14世猊下も思い切ったことをしますねぇ。やはり、一時的にも故郷に帰ると言うのは悲願なんでしょう。
 なんにしても、これでチベット問題に進展があることはいいことです。
 それを受けて、ダライラマ14世と交渉しないと北京オリンピックの開幕式には出ない!と言っていたフランスのサルコジ大統領も出る気になってきたそうです。


五輪出欠、日本で表明へ 仏大統領、開会式に前向き



 【パリ30日共同】フランスのサルコジ大統領は6月30日、北京五輪の開会式に出席するかどうかを、主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)参加のため日本に滞在中の「来週初めに」表明する意向を明らかにした。テレビ局フランス3とのインタビューで述べた。

 中国当局のチベット暴動鎮圧を受け、各国首脳の五輪開会式への出欠が関心を集める中、「あらゆる選択肢が開かれている」として不参加をちらつかせてきたサルコジ氏は、動向が最も注目されている指導者の1人。

 大統領は中国政府とチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世側の特使による公式対話開始に言及。「進展があれば、開会式参加への障害はなくなる」と出席に前向きな考えをにじませた。
2008/07/01 06:28 【共同通信】


 彼が出ることを決めれば他のEU各国の大統領達も出ないという意見を変えるかも知れません。
 まあ、中国の思惑通り……と言った所でしょうけれど、パフォーマンスではなく、しっかりとしたチベット問題の解決に取り組んで貰いたいと思います。


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Posted by 哲学 at 08:42│Comments(0)ニュース
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