2008年05月01日

長野聖火リレー関連動画など

 あっちこっちで長野での聖火リレーは酷かったと言われますが、実際どうだったのか……分かりやすく紹介されている動画があったので紹介したいと思います。

民放が伝えない本当の長野聖火リレーの真実

また、併せてこちらのラジオを聞くといいでしょう。

長野聖火リレーに、勝谷が喝!

 他、当日に長野の聖火リレーを見に行った方の日記も紹介しておきます。

ちょこっと株&無料アニメ^^w
長野聖火リレー逝ってきたどぉー!フリーチベット!
長野聖火リレーで、中国集団を中央突破だ></
長野聖火リレーでチベット国旗は民主主義と自由の象徴になった

 現地では本当に酷い有様だったそうです。
 一番上の動画では市議会議員の方が長野に行かれていたのですが、国会議員は全然行ってません。
 韓国は自国民が傷つけられたと聖火リレーでの中国人留学生に対する抗議をしているのに、日本では胡錦涛主席を迎えるためにそういうことは言いません。
 全く酷い話です。
 米軍兵士がレイプしたとか、そういう事で立ち上がっているような人権を守るなんて普段言ってる人達は今回何をしてるんでしょうか。普段あれ程人権にうるさい人達は何故今回黙っているのでしょうか。

 チベットでは今どうなっているのか――現地の人の日記を翻訳しているサイトから抜粋すると。

4月23日
■チベット族とチベット族居住区をさらにコントロールするため、最近、ラサ市城関区を管轄する各事務所および各居民委員会は、管轄区内のすべての住人の調査を行った。ラサ戸籍をもつほとんどの者が対象で、このときラサ戸籍をもたない外来者は登記が必須となった。登記では、家主と住人は必ず関連の証明書と身分証明書、暫定居住証明書などを提示し、家主は住人に対し「三つの知る」を保障する。「三つの知る」とは「姓名を知る、原籍を知る、何をしているか知る」である。また、「三無人員」(身分証がない、居住証がない、生活費の源泉である仕事などがない人)に対しては厳格な調査を行う。「チベット商報」によれば、この手続きには2時間かかり、実際、外地のチベット族は漢族や回族のように簡単には暫定居住証が出ないという。寺院で教典などを勉強するアムド、カムのチベット族僧侶を駆逐するのが目的という。

(中略)

■ 今月10日以降、チベット自治区公安庁は、法制宣伝教育工作チームをラサの各寺院に駐留させているが、目下の状況は以下のとおり。


■ 4月10日、木曜日深夜、チベット自治区公安庁はデプン寺、乃窮寺の僧侶を突然逮捕し、その夜、12台のトラックに僧侶を詰め込んで連行した。デプン寺はいま、老年や虚弱の僧侶が残っているだけで、乃窮寺は4人の僧侶がのこっているだけだ。


■ 4月16日火曜日午後2時、チベット自治区公安庁はすべての幹部警察を召集し、任務を口外するなと指示した。すべての人の携帯電話をオフにさせ保管したうえで、三本の映画を放映、昼、夜の食事も提供したのち、深夜12時に行動を開始。まず、馬術隊訓練場で命令を待つように指示され、夜中2時に、セラ寺での突然の逮捕行動の命令が下された。400人以上の僧侶がこのとき逮捕され、セラ寺には老人と虚弱の僧侶以外、数人も残っていない状況だ。これはデプン寺と同じ状況だ。


■ 4月18日金曜午前4時ごろ、ラサ市曲水公安局と自治区の特別警察は、ラサ市西南30キロのところにある聶当卓瑪拉康(11世紀に建立された仏殿)で突然の逮捕行動を行い、寺院内の数人の僧侶を拘束した。聶当卓瑪拉康には大量の貴重な文物があるので、もっか曲水県の幹部が派遣され、僧侶の変装をして、ルーティンで監視している。


■ 任務遂行中の全ての司法執行者は毎日100元の補助金をもらっている。これは報奨金は含まれていない。


■4月18日、中国共産党の張慶黎チベット自治区書記は、デプン寺とセラ寺に赴いた。その夜のチベットテレビ局のニュース報道によれば、「寺院駐留の法制宣伝教育工作チームの全幹部と寺院管理委員会メンバーおよび僧侶代表の近しい座談会」を見にいったという。このとき、チベット族は影で、張(書記)がチベットで「たとえ千人ころしても一人も逃してはならない」というやり方を展開していることに非常に不満をもち、体制内の大部分のチベット族も恐れ不安におののき、また非常に怒って、影で張書記を痛罵していたという。

(中略)

■ 3月14日以降、大量のチベット族が逮捕され、監獄が満杯になっている。列車の倉庫などに臨時に移送されている。もっか一部の人は釈放されたが、大部分の人が釈放されておらず、虐待を受けている。ラサ市林周県では逮捕された人が多すぎて、監獄は満杯、政府の礼堂内にも収容され、大小便もその場で解決するしかなく、臭く不潔なあまり、衛生当局が消毒の準備をしている。

北京趣聞博客 (ぺきんこねたぶろぐ)


 チベットでは未だにこういうことが行われています。日記の日付を見る通り、つい先週の出来事です。
 また、真・保守政策研の中国人権シンポジウムではこんな証言もあります。

テンジン・テトン氏(元チベット亡命政府主席大臣兼外務大臣):国内外の人にチベット人の勇気と、チベット人が苦境に立っていることについて知ってもらいたい。チベット人は平和裡に自分たちの自治権を取り戻したいと思っている。チベットの現場のさまざまな状況は今や携帯電話で入手できる。中国側が15人の犠牲者が出たと発表しているところで、実際には150人ぐらいが殺された。また、捕まった人に拷問がなされていると聞いている。サンフランシスコからこちらに向かう際に、ニューヨークの友人から電話があった。その友人が得た情報だと、「ラサの火葬場に中国側がトラックでチベット人を毎日のように運んでいる、どうしたらいいか」ということだった。

「国を憂い、われとわが身を甘やかすの記」の『真・保守政策研の中国人権シンポで語られた「ウイグル」』より抜粋


 周囲が中国に対してチベットの解放を求めるのに反比例して次々と弾圧が強まっています。
 しかし、だからといって抗議活動を辞めれば、チベットの人達は解放されることなく、これからも終生中国当局に弾圧され続けるだけでしょう。
 これは日本にとって対岸の火事ではありません。
 中国に毅然とした態度を取ることが出来なければ日本もいずれこのチベットのようになってしまうこともあり得ます。
 世界の国々も慈善団体ではありません。自分の国に利益がなければ中国で幾ら弾圧しても見て見ぬふりしていくでしょう。実際コレまで世界中の国々はここまでチベット問題に対して言及せず放置してきました。そして、何故今こんなに言及しているかと言えば、中国を放っておけなくなったからだ――という訳です。
 決して人権を守ろうなんて綺麗事だけで世界は動きません。
 しかし、それでも、世界中の国々の利益を優先した結果、それでチベットの人々が救われるならば、それもよしと哲学さんは思います。


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Posted by 哲学 at 20:01│Comments(0)ニュース
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