哲学のガイア備忘録

　中国は人口が多いとはいえ、汚職の数もとても多いです。
　それを示す数字が発表されました。

中国、汚職立件は５年で20万人・全人代で発表

　【北京＝尾崎実】中国最高人民検察院は10日、昨年までの過去5年間に汚職などの職務犯罪で立件した公務員が20万9487人に上ったことを明らかにした。温家宝首相は政府活動報告で汚職取り締まりが「望ましい成果を上げた」と強調したが、中国社会の根深い腐敗体質を改めて裏付けた形ともなった。

　賈春旺検察長（検事総長）が北京で開催中の全国人民代表大会（全人代＝国会に相当）で発表した2007年まで5年間の活動報告によると、職務犯罪で立件した公務員数は前5年と比較し9.9％減ったが、有罪判決を受けたケースは30.7％増となった。

　収賄額が10万元（約150万円）以上または100万元以上の公的資金を流用した事件は3万5255件。立件された公務員のうち地方各省トップを含む閣僚級が35人、中央・地方局長級は930人を占めた。(12:34)

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080310AT2M1000E10032008.html
NIKKEI NET

　まあ、日本の常識からしたら信じられないことですが、中国のそれまでの文化を考えれば当然とも言えます。
　儒教には法よりも仁義を重んじるという側面があるので、こういうことは当然のことのように行われています。とはいえ、この場合の、「仁義」とは「賄賂」という、金で買った仁義だったりするのですが。
　当然、国際社会の常識からすれば「法」より「人情(賄賂)」ばかり優先するのは間違いです。北京オリンピックが近づく中、こういう不祥事が国際問題にならないように願いたい物です。