2008年12月27日

イスラエル、ガザ空爆へ

 イスラエルがガザへの空爆を開始したそうです。
 この間、ローマ法王が『中東の和平を願います』と発言したばかりなのに世知辛い世の中です。
 いや、イスラエルはキリスト教国ではないですけれど。

ローマ法王、クリスマスのミサで中東和平 アフリカの安定願う


2008年12月25日 20:56 発信地:バチカン市国

【12月25日 AFP】(一部更新)ローマ法王ベネディクト16世(Pope Benedict XVI)は、バチカンで25日に行われたクリスマスのミサで、中東地域における平和の確立やアフリカ社会の安定への努力を呼び掛けた

 サンピエトロ広場(St Peter's Square)に集まった巡礼者ら数千人を前に、ローマ法王はキリスト生誕の地であるベツレヘム(Bethlehem)の「聖なる光」が紛争や暴力回避の努力を続ける人びとに注ぐようにとの願いを語った。

 また「同じ光を、長期にわたって政治危機や社会的混乱に苦しんでいるジンバブエの人びとも必要としている」と訴えた。さらにコンゴ(旧ザイール)、スーダン、ソマリア情勢にもふれ、安定と平和の欠如が長引く紛争の原因だと述べた。

 ローマ法王のクリスマスメッセージは、テレビでも中継され、数百万人が視聴した。(c)AFP


二日後


イスラエルがガザ空爆、停戦切れ後、最大規模の攻撃か



パレスチナ自治区ガザ(CNN) イスラエル軍は27日、パレスチナ自治区ガザを支配するイスラム強硬派勢力ハマス指導部関連の標的や基地を空爆、病院筋によると少なくとも35人が死亡した。死者は150人以上、負傷者は約250人との情報もある。死傷者がさらに増える恐れもある。

イスラエル国防省当局者は必要な限り、ガザでの作戦は続けると言明した。今回の空爆は、イスラエルとハマスが結んでいた半年間の停戦が12月19日に切れた後、最大規模の攻撃とみられるハマス指導部は空爆を受け、報復を宣言、ガザ情勢は一気に緊迫度を増してきた。

27日は数十発のミサイル攻撃を実行したとみられ、ハマスの警察部門施設などが狙われた。停戦中や期限切れ後にもパレスチナ武装勢力はガザからイスラエルへロケット弾、迫撃砲攻撃を加え、オルメルト・イスラエル首相は報復を示唆していた。

ハマスは昨年6月、ガザを武力制圧し、自治区はガザとアッバス議長率いるパレスチナ自治政府が統治するヨルダン川西岸に分断された状態が続いている。

エジプト政府は25日、イスラエルのリブニ外相を招き、停戦延長を模索したが、同外相はイスラエルへの攻撃を止めないハマスの行動を抑える必要性を強調、成果は得られなかった。ハマスは24日から25日にかけ、ガザからイスラエル側へ多数のロケット弾攻撃などを仕掛けていた。
CNN


 なんでローマ法王の発言も併記するかというと、宗教的な問題も絡んでいるからです。
 イスラエルが空爆をするのもまあ、無理な事はない……と思う事もあります。「停戦中」なのにガザ区からはいつもいつもロケット弾の攻撃が来てたのですから。
 向こうは一方的に攻撃をしてくるけど、イスラエルは「いや、まだ停戦中だし」と必死で我慢してたのがここに来て吹き出した感じです。
 まあだからといって空爆が許される訳ではありませんが。
 イスラエルの周辺は本当に、第三次世界大戦の引き金になりかねない危険な場所です。
 結局今年もこの地域は和平は成り立たず、来年に延長戦です。理論的に不毛だと分かっていても、感情がそれを許せない……ということは多々あるものだと思います。でも、それを乗り越えられるだけの賢さを人間が持っていると信じたいのですが……。

タグ :国際中東

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Posted by 哲学 at 20:57│Comments(0)ニュース
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