2008年12月19日

日銀介入に警戒してドル/円上昇

 ニューヨーク為替市場で日銀の介入を警戒しているようです。

NY市場でドル/円が上昇、日銀介入に警戒感



 [ニューヨーク 18日 ロイター] 18日のニューヨーク外国為替市場では、日銀の為替介入に対する警戒感が強まり、ドル/円が過去1カ月あまりで最大の上昇を記録した。ドルは対ユーロでも上昇。ユーロはここ数日急伸しており、一部の投資家がユーロに利食い売りを出した。

 中川財務・金融相は18日、「経済、金融、株価を含めたマーケット全般について極めて緊張感を持って見ている」とし、「特に為替の場合は外的要因もあり、緊張感を持って見ている」と発言。為替介入について「やるとか、やらないとか現時点で言うことは控えたい。ただ、(介入という)手段は私にはある」と語った。

 ウェルズ・ファーゴの為替ストラテジスト、バシリ・セレブリアコフ氏は「日銀介入のリスクが高まったことで、ドル/円相場は反転した。再び円高が進めば、介入の可能性が非常に高くなる。(介入警戒感で)円高のペースは今後確実に鈍るだろう」との見方を示した。

 ロイター・データによると、ニューヨーク市場終盤のドル/円は2.3%高の1ドル=89.29円。一時90.02円まで上昇した。前日は95年以来の安値となる87.11円まで下落していた。

 ユーロ/ドルは1.2%下落の1ユーロ=1.4236ドル。一時は、9月25日以来の高値となる1.4719ドルまで上昇した。

 日銀は19日、金融政策決定会合の結果を発表する。市場では、米連邦準備理事会(FRB)の大幅利下げを受け、日銀への利下げ圧力が強まったとの見方が出ている。

 ロイターが民間のエコノミストに聞いたところ、13人中8人が利下げを予想した。内訳をみると、現行の0.3%から0.1%への利下げを予想するエコノミストが6人、0.15%への利下げが2人となった。また「量的緩和」への移行予想が1人、「利下げはない」との回答は4人だった。

 ウェルズ・ファーゴのセレブリアコフ氏は、この日のユーロ/ドル下落について「(ドルは)米利下げを受けて急落していた。このため、その反動で多少反発すること自体は驚きではない」と述べた。

 市場関係者によると、欧州中央銀行(ECB)が18日、下限金利(中銀預金金利)を従来の主要政策金利マイナス0.5%ポイントから同1.0%ポイントに引き下げると発表したことも、ユーロ下落の一因となった。

 一部の市場関係者の間では、このところのユーロ高を受けて、ECBが来月利下げに踏み切る余地ができたとの指摘も出ている。

 GFTフォレックスの為替調査担当ディレクター、キャシー・リエン氏は「ユーロ高には利上げと同じ効果があり、ECBが政策金利を据え置く方針を修正する可能性もある」と述べた。
ロイター


 以前、韓国経済危機のまとめを書いた時にもかきましたが、日銀が介入すると市場は大きく変動します。ドル高円安が大幅に起きて、色んなパワーバランスが崩れる経済の最終兵器です。これがおきるかどうかの瀬戸際を見計らって市場をギリギリ統制している感じがします。しかし、ここまで円があがってしまうと、それはもはや時間の問題かもしれません。


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Posted by 哲学 at 08:14│Comments(0)ニュース
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