2008年11月11日

中国、ダライ・ラマ14世を批判

 先日の会議の結果について、中国側が記者会見を開いた様です。


中国、ダライ・ラマ側の要求拒否 「五輪を妨害」と非難



 【北京10日共同】チベット亡命政府を事実上率いるダライ・ラマ14世の特使との対話を行った中国共産党統一戦線工作部の朱維群副部長らが10日、記者会見し、チベットの「高度の自治」などの要求は一切受け入れ不可能で、ダライ・ラマ側に自治問題を協議する「資格もない」と拒絶した。またダライ・ラマ側が北京五輪に合わせ「妨害や破壊活動を行い(停止させるとの)約束を守らなかった」と非難した。

 3月のラサ暴動後、双方はチベット問題をめぐり3度の対話を実施したが、中国側が会見したのは初めて。中国は8月の北京五輪を前に国際社会に配慮し、対話に応じるなど柔軟姿勢を示したが、五輪終了を受け、全く譲歩する考えのない本音をあらわにした。
共同通信


チベット対話、見解に隔たり 中国「ダライ・ラマ側に責任」



 中国共産党統一戦線工作部の朱維群副部長は10日、記者会見し、先週に北京で実施したチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の特使との対話について「双方の見解には大きな隔たりがあった」と指摘。「話し合いに進展がなかったのは明らかにダライ・ラマ側の責任だ」と強く批判した。

 ダライ・ラマ側は17日からインド北部ダラムサラで、11年ぶりに亡命チベット人総会を開き、対中国政策のあり方を議論する。総会開催を前に中国側はダライ・ラマ側が求める自治権拡大を拒否する姿勢を改めて明確に示した形だ。

 朱副部長によると、10月31日から11月5日までの滞在期間中に実施した対話で、ダライ・ラマ側は「チベット民族が真の自治を獲得するための備忘録」を提示。備忘録は、自治の対象地域にチベット自治区以外を含む「大チベット構想」などの実現を求めており、朱副部長は「中国政府の権力を否定するもの。(構想は)歴史的に存在せず、現実的な根拠もない」と主張した。(10日 22:01)
NIKKEI NET


 チベット側が要求したのはどうも、大チベット構想らしいので、それは中国もはね除ける、とは思います。大チベットとは、元々のチベットの領土全部のことを指し示し、今のチベットの三倍の土地なのですね。それを全て返して欲しいと行っているのに等しい。最終的にそうするのが道理だとしても、いきなりそんな要求を突きつけても中国は反発するのは目に見えてます。互いに妥協せず、一方的に自分の要求を突きつけあう話し合いだったようですね。
 この問題の溝は深く、解決にはやはりまだほど遠いようです。


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Posted by 哲学 at 15:12│Comments(0)ニュース
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