2008年11月07日

チベットと中国の決裂

 チベットと中国の交渉が決裂したようです。

中国:チベット問題担当「高度の自治」を拒否 亡命政府、反発も



 【北京・浦松丈二】6日の新華社通信によると、中国共産党でチベット問題を担当する杜青林・統一戦線工作部部長は、北京でチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の代理人ロディ・ギャリ氏らと会談した。「チベットの独立、半独立、形を変えた独立は認めない」と述べ、ダライ・ラマが求める「高度の自治」を受け入れない立場を明確にした。

 亡命政府のあるインド北部ダラムサラでは17日から亡命チベット人代表による会議が開催される。中国側が従来の立場を堅持していることで、急進派の代表からダライ・ラマの対話路線への反発が強まる可能性がある。

 双方の協議は5日まで開かれた。杜部長はチベット統治について「民族による地域自治制度を堅持する」とし、香港やマカオのような「1国2制度」や連邦制、国家連合は行わないと強調。さらに「ダライ・ラマは、政治的主張を抜本的に正さなければならない」と要求。中国はダライ・ラマが求めるチベット自治区と周辺地域を含めた「大チベット」や独自憲法の制定を独立要求とみなし、拒否している。

毎日新聞 2008年11月7日 東京朝刊



 チベットと中国の話し合いは結局互いに主張を買えず、歩み寄ることなく終わったそうです。結局は北京オリンピックが終わるまでの見せかけの対話だったようです。ある程度分かっていた事ですが、北京オリンピックが終わった今、世界での注目度はオリンピック前に比べると格段に落ちています。
 チベットで行われているのは自治ではなく、あくまで弾圧だと思います。中国は弾圧を続ける、と宣言した訳です。これによって中国がどうなるかというと――アメリカが疲弊した今、誰も止める事はないでしょうね。そうなると、チベットの人々が犠牲になるのをみんなはただ見ていくだけとなってしまいます。そうはならないように、常にチベットのことは忘れないようにしていたいと思います。そういうことがあると知っているだけで意外と世界は変わったりするものです。


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Posted by 哲学 at 08:43│Comments(0)ニュース
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