2008年07月04日

中国、ダライ・ラマ14世と本気で対話?

 中国政府とダライ・ラマ14世の対話はいよいよ本格的なものになってきたようです。

「中国は対話に本気」 チベット亡命政府が評価


2008.7.3 22:15

 インド北部ダラムサラのチベット亡命政府報道官は3日、中国側との北京での公式対話について「中国側が5月の(非公式)対話より出席者のレベルを上げたことは、今回の対話に本気になっていることの表れだ」と評価した。中国側は今回、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の特使らとの対話で、閣僚級である共産党統一戦線工作部の杜青林部長らを出席させた。チベット亡命政府報道官によると、同部部長が出席したのは2004年が最後だった。(共同)

産経ニュース


中国「急進派、統制を」 ダライ・ラマと明確に区別



 【北京=佐藤賢】中国共産党統一戦線工作部の杜青林部長は3日、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の特使と北京で会談し、独立急進派の「チベット青年会議」による暴力活動を抑え込むよう要求した。中国政府がチベット自治区などに適用する「自治制度」を堅持する方針を示し、ダライ・ラマ側が求める自治権拡大に否定的な見解も伝えた。

 中国共産党・政府は3月のチベット騒乱にチベット青年会議が関与したとみており、穏健路線のダライ・ラマ個人と独立急進派を明確に区別した。杜部長はダライ・ラマ側に(1)北京五輪に対する破壊活動(2)暴力行為の扇動(3)チベット独立と祖国分裂活動――への不支持を明確にすることも求めた。一方で、チベット族の生活水準の向上に努める考えを強調した。(07:03)
NIKKEI NET


 やっと中国がダライ・ラマ14世と過激派を区別しました。今まではチベットで起きること全てを「ダライ・ラマ一派の陰謀」と言っていましたが、ようやく区別し、その上で対話を始めました。ちゃんと権限のある高官を出してきたこともいいことです。
 しかし、その歩みはやっぱりまだまだ遅い気がします。
 中国の出した要求は

(1)北京五輪に対する破壊活動(2)暴力行為の扇動(3)チベット独立と祖国分裂活動――への不支持を明確にすること

 ですけれど、こんなのずっと前からダライ・ラマ14世はやってます。こんなところから確認していかないといけない、ていうのはずっと見てきた人間にとってはなんだかなぁ、と言う気がします。
 でも、それでも大きな視点で見ればこれだけでも大きな進歩なんですけどね。


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Posted by 哲学 at 08:46│Comments(0)ニュース
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