2008年06月07日
中国国家副主席が北朝鮮訪問へ
北朝鮮に、中国の大物が行くそうです。
後継者の顔合わせ的側面が強いようですが、同時に、中国のアジアでの地盤固め、という感じもあるようです。
他の訪問先も考えると、中国は自分の勢力圏を確実に、きっちりとかためている――そんな印象を受けます。
アメリカはアジアでの影響力を年々減らそうとしています。それは中東でイラク派兵などで軍事的に疲弊したり、サブプライム問題など様々な要因からですが、ともかくアメリカが韓国や日本の在日米軍の数を減らしていくと、やはりどうしても中国と、日本はアメリカ抜きに付き合っていかなければなりません。
その時にどうするのか……そのビジョンが果たして日本にあるのか……と色々思いました。
中国国家副主席が北朝鮮訪問へ
【北京=矢板明夫】中国外務省の秦剛報道官は5日の定例会見で、習近平国家副主席が17日から19日まで北朝鮮を公式訪問すると発表した。「北朝鮮の主要な指導者と朝鮮半島の核問題を含む諸問題について意見を交換し、中朝両国の伝統的な友好関係をさらに発展させたい」ことが訪問の目的だと説明している。中国の指導者が北朝鮮を公式訪問するのは2005年10月の胡錦濤国家主席以来、2年8カ月ぶり。
訪朝中、習氏は金正日総書記と会談するとみられる。昨年秋の党大会で政治局常務委入りを果たし、「ポスト胡錦濤」の地位を固めつつある習氏が3月の国家副主席就任後、初の外遊先に北朝鮮を選んだ理由は、中国の北朝鮮重視を改めてアピールするほか、両国間で伝統となっている後継者人事決定後の自己紹介を兼ねた「顔合わせ」の意味もある。
1989年に共産党総書記に就任した江沢民前国家主席の最初の訪問先も北朝鮮だった。胡錦濤国家主席もトウ小平氏から「ポスト江沢民」の指名を受け、政治局常務委入りした翌年の93年夏に北朝鮮を訪れている。
今回、習氏訪朝のもう一つの目的は、5月末に訪中した韓国の李明博大統領と合意した「戦略的協力パートナー」という新しい中韓関係について、北朝鮮側に説明することにあるとみられる。中国と韓国が近年、外交と安全保障分野での協力を強化していることに、北朝鮮側が不信感を募らせているとの指摘もある。習氏は訪問を通じて、こうした不信感の払拭(ふっしょく)に務めることになりそうだ。
習氏は北朝鮮訪問後、モンゴル、サウジアラビア、カタール、イエメンも歴訪する。
(トウ=登におおざと)
MSN産経ニュース
後継者の顔合わせ的側面が強いようですが、同時に、中国のアジアでの地盤固め、という感じもあるようです。
他の訪問先も考えると、中国は自分の勢力圏を確実に、きっちりとかためている――そんな印象を受けます。
アメリカはアジアでの影響力を年々減らそうとしています。それは中東でイラク派兵などで軍事的に疲弊したり、サブプライム問題など様々な要因からですが、ともかくアメリカが韓国や日本の在日米軍の数を減らしていくと、やはりどうしても中国と、日本はアメリカ抜きに付き合っていかなければなりません。
その時にどうするのか……そのビジョンが果たして日本にあるのか……と色々思いました。
Posted by 哲学 at 22:24│Comments(0)
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