2008年05月28日

北朝鮮と国交正常化が先?

 北朝鮮を巡る動きが色々と活発化しています。

米朝、6カ国協議再開へ調整・テロ指定解除条件など



 【北京=山口真典】北朝鮮の核問題を巡る6カ国協議の米朝首席代表は27日夕、北京の米大使館で会談した。履行が遅れている核放棄の第2段階の柱、核計画の申告の進め方や、北朝鮮が求める米国のテロ支援国家指定解除を実現するための条件を詰め、同協議再開へ調整を急いだ

 28日は日本首席代表の斎木昭隆外務省アジア大洋州局長が現地入りし、日米中朝の首席代表らが2国間会談を開く。米朝の主張に差があった核計画申告は完了にめどが立ちつつあるとの見方もあり、核放棄の見返りとなる指定解除に絡む案件として、北朝鮮にいる「よど号ハイジャック事件」の実行犯の扱いや日本人拉致問題に関する議論が本格化する。(07:03)
NIKKEI NET


 アメリカはイランなど中東問題に集中したいため、なるべくアジアの問題は解決しておきたいという態度を取っています。なので、恐らく北朝鮮の譲歩次第で簡単にテロ国家指定を解除することになるでしょう。
 そのせいか、日本国内でも、「拉致問題について語るのは後回しにしよう」という国会議員達の活動が活発化しています。これは朝鮮系のロビー活動もあるのでしょうけれど、それと同時にアメリカからの圧力があんにあるのではないか――と疑ってしまいます。
 上の動きに対し、国会議員達はアメリカに緊急要請をしたりしています。(ステージ風発より)
 拉致問題を解決しない限り北朝鮮に譲歩しないで欲しいと。
 しかし、以下の可能性があります。

 記者 一部(※毎日新聞27日夕刊1面トップ)の報道で、数人の生存者を帰国させる用意があると、北朝鮮側が米側に伝えたという報道が出ているが



 平沼氏 それは今初めて聞きますね。



 記者 (毎日夕刊のコピーを見せる)



 平沼氏 彼らはいろいろ出してくるんだろうなあ。



 記者 特に政府関係者から平沼先生に連絡は



 平沼氏 まったくない。



 西村氏 過去、曲がり角、曲がり角でそういう報道ありましたよ。同じパターンです。例えば(拉致実行犯で元死刑囚の)辛光洙。辛光洙の身柄を日本の警察に取り調べさせて、日本に送るという、それでめでたしめでたしという話は一年少々前にもありました。



 古屋氏 あったね。



 平沼氏 だから政府もそういったところの真贋は見極めて、それで私に報告がないんでしょうね。報告するに値しないと思っているんじゃないかな。今のところないからね。



 西村氏 (拉致被害者が)数名帰ってきたら、皆さんも集中報道になりますからね。非常に向こうは、もう一度、戦略的にやっているわけですから、5人の帰国。効果的な手段だと思っているんでしょう。



 平沼氏 全員死亡したっていって死亡診断書出してきた国だよな。



 記者 最近、こういった報道が相次いでいることについての受け止めは



 平沼氏 読売新聞の例もありましたし、それはいろいろそういう画策をしているのかなと、そう思っていますね。彼ら一流の。



 記者 北朝鮮サイドが



 平沼氏 そうでしょうね。あの、読売の一面の記事だって、中山補佐官が言うには事実無根ですからね。まったく本人にも何も確認なくああいう記事が出ているわけで、それをいろいろ画策しているんでしょうね。そういうことにいちいち我々はきりきり舞いして踊る必要はありませんね。そういういうところは毅然としてないと。議員の中にはそういうことで、一喜一憂しちゃうのがいるけれど、われわれはそういう姿勢はとりたくないと思っています。》

 …ここで話題になっている毎日の報道とは、「北朝鮮が日本人拉致事件に絡み、被害者とみられる日本人について『まだ数人が国内におり、帰国させる用意がある』と米国に伝えていたことが27日、政府関係者の話で分かった」というものですね。これについては昨日夕の記者会見で、町村信孝官房長官が「まったくかかる事実はないし、米国政府からも記事のような内容の連絡を受けたことはない。ちなみに拉致対策本部の者も、あるいは、外務省にも一切取材なしの記事であると。いったいどういう意図をもって毎回、連日事実無根のことを書くのか、極めて遺憾だ」と全面否定しています。かなり激しい口調です。

 私も、某外務省幹部にこの記事について確認をとったところ、「ヒル(米国務次官補)からもそういう話は聞いていないし、ちょっと考えにくい。このところ、読売、毎日と、おかしな報道が続いている。だれかがそういう情報を流して書かせているのではないか。産経は北朝鮮から敵だと思われているから、そういうことはないだろうが、次あたり朝日に変な記事が出る可能性がある。何らかの意図をもって、日本のメディアは質は低いと印象づけようとしていることだって考えられる」と話していました。拉致議連の役員達と同様に、非常に不自然なものを感じているようでした。今後はあるいは、週刊誌なども利用される恐れがありますね。

 ただ、北朝鮮がいずれのときにか、横田めぐみさんら日本政府が認定している拉致被害者ではなく、政府が知らない拉致被害者を数人返してきて、それで「これで最後だ」と幕引きを図るのではないかという観測は、以前からありました。私も、昨年10月27日のエントリ「福田首相と拉致被害者家族の初面会と家族の思い」の中で、次のような有本嘉代子さんの言葉と、私が拉致問題に詳しい元政府高官から聞いた話を紹介していました。その部分を再掲します。

 《嘉代子さん 下手しよったらね、私らが懸念してるのは、(北が)何人か出してくる感じがするんですよね。そしてその何人かは、案外、特定失踪者から出してくるんじゃないかなと思うんです。今、死んだ人は死んだで押し切ってますでしょ。そこんところは私たちはちょっと心配してます。国民がそこのところまで、マスコミさんが明らかにしてくれてないから、金が北に流れるということを全然理解されてないですからね。国交正常化イコール、莫大なお金が北に流れるということですからね。そこを、マスコミさんがきちっと説明してくれたら…。

 《実は私もたまたま昨日、元政府高官と話をしていて、有本嘉代子さんのご懸念とよく似た話を聞いていました。その話というのは、「福田政権下で北朝鮮は拉致被害者を数人帰してくる可能性がある。ただ、それはわれわれがよく知らない被害者か、(北に家族を人質にとられている)寺越武志さんのような人物だろう。横田めぐみさんは生きているとしても、北には帰せない事情があるのだろうから」というものでした。その上で、あとの被害者は死亡したか、もともといないということにして拉致問題は解決、1兆円規模の対北支援開始ではたまったものではありませんね。》

 つまり、毎日の報道は、北朝鮮の対日工作、戦術としては十分、ありえることでもあると考えています。仮に、北がそういうカードを実際に切ってきたときに、日本国内はそれでも、「これだけではダメだ。拉致被害者全員を帰国させろ」と言い続けられるのか、それとも「北朝鮮もここまで折れてきたのだからそろそろ妥協しようよ」という空気になるのか。一連の報道は、日本政府や拉致問題での原則派の信頼性を揺るがす効果を持っていると同時に、今後の北朝鮮の出方に対し、日本国民がどういう反応を示すかを探るアドバルーン的な役割も持っているような気がします。

国を憂い、われとわが身を甘やかすの記」の『拉致議連の緊急要請とマスコミ各社の怪しい報道』より抜粋


 北朝鮮は、まだ何人か拉致被害者を国内に確保しており、いざとなったらその人達を数人返して、日本とまた国交正常化を図ろうとする――そういう可能性が非常に高いと思われます。国交が正常化すれば北朝鮮には大量に金が流れますからね。
 よって、数日前に北朝鮮との国交正常化をめざした議員連盟が2つも発足されています
 果たしてこのまま北朝鮮と国交正常化して日本はそれを受け入れることが出来るのか――私達国民は目を光らせておくべきではないでしょうか。

タグ :国際北朝鮮

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