2008年05月22日
四川大地震、日本の医療チーム行動開始
四川大地震で中国に派遣された医療チームが行動拠点を決めたそうです。
せっかく、日本から救助に来たのに、大事なお客さんだからと、安全で、楽な仕事の場所に最初は誘導された見たいですね。でも、それでも一人でも多く助けたいので、もっと激戦区へと連れて行ってくれと申請して、移動したみたいですね。
色々と難しい所です。
が――。
日本側はどこに援助が必要か分からず、中国側も日本チームの能力を把握しきれない。
この齟齬が大きな問題となっているようです。
とはいえ、また穿った考え方をすれば、激戦区の被災地に行ってしまえば、地震で気が立っている住民の中から暴漢が出てくる可能性もあり、日本チームを傷つけたくない上の方は必然的に安全な病院に連れて行くことになる――気もします。
なんにしても、日本チームが派遣されたけど何も出来なかった――なんてことにならないことを祈るばかりです。
日本の医療チーム、成都の病院で本格活動へ
2008年05月22日11時35分
【成都(中国四川省)=小林哲】中国・四川大地震の被災者支援にあたる日本の国際緊急援助隊・医療チームは22日午前、成都市内の四川大学華西病院で打ち合わせを始めた。同病院を拠点に、午後から初めて本格的な医療支援活動に入る。希望していた被災地での活動を断念、安全面を懸念する中国側の要望を受け入れた。
病院に到着した医療チームは、病院幹部の出迎えを受けた。石応康院長は「スタッフ8千人を代表して日本の医療チームの来訪を歓迎します」とあいさつ。医療設備や緊急外来の医師代表も参加し、今後の支援活動の進め方や役割分担などについて具体的な打ち合わせに入った。
田尻和宏団長は「地震の甚大な被害に対して心からお見舞い申し上げる。お忙しい中、協議に応じていただいて心からお礼申し上げる」と述べた。
午前中に日本から運んできた医療機材を病院に搬入し、隊員の専門分野ごとに施設を視察するなどした上で、役割分担などを詰める。早ければ午後から、被災地から搬送されてくる患者の治療や検査など支援活動にあたる方針。治療だけでなく、病院の衛生管理などについても助言する。
医療チームは20日夜に到着後、活動拠点をめぐって中国側との協議が難航。医療設備の不足している被災地での活動を想定していた日本側に対し、中国側は土砂崩れなど二次災害や感染症など隊員の安全面を懸念して、市内の大病院での活動を提案していた。
21日には、成都市内の別の総合病院を視察。被災地から新たに運ばれてくる患者が少なく、医療設備も充実していた。そのため、中国側に別の候補地を検討するよう申し入れ、同日夜にようやく、新たな被災者の受け入れがある華西病院での活動が決まった。
アサヒ・ドットコム
せっかく、日本から救助に来たのに、大事なお客さんだからと、安全で、楽な仕事の場所に最初は誘導された見たいですね。でも、それでも一人でも多く助けたいので、もっと激戦区へと連れて行ってくれと申請して、移動したみたいですね。
色々と難しい所です。
が――。
日本の医療チーム、成都の華西病院で活動へ
中国・四川大地震で被災者への医療支援のため成都市を訪れている日本の国際緊急援助隊医療チーム(田尻和宏団長)は22日午前、同市内の四川大学華西病院に入った。
同日午後から医療活動を始める。被災地近くでの緊急治療を担うはずだった日本の医療チームが、都市部の大病院での医師不足に対応するという現実は日中両国の情報交換の課題を浮き彫りにしている。
日本の医療チーム23人は同日午前9時(日本時間同10時)すぎ、宿泊先からバスで約15分離れた四川大学華西病院に到着すると、田尻団長らが、日本側が提供できる医療行為について病院側に説明した。
20日に成都入りした日本の医療チームは当初、綿陽市や徳陽市など、被害が甚大な場所で医療テントを設置しての活動や巡回診療などを提案していたが、中国側と21日深夜まで検討を続けた結果、重傷者が多数運び込まれ、人手不足に陥っている同病院に入ることを決めた。
同病院はベッド数4000床以上、集中治療室(ICU)も100以上という同市内でも最大級の医療施設。
日本チームは、救急外来やICUでの処置のほか、クラッシュ症候群患者の透析治療に当たる。
今回の医療支援も21日に帰国した同隊救助チームの活動と同様、日本側には、どこに援助が必要かという情報が不足し、中国側も日本チームの能力を把握しきれないために調整に時間がかかっている。
同隊の事務局を務める国際協力機構(JICA・東京都渋谷区)の関徹男事務局次長は「普段からのコミュニケーションの大切さを痛感している。火事場になってから相手に何かを伝えようとしても平時のように伝わるわけではなく、今後の大きな課題だ」と話した。
(2008年5月22日13時48分 読売新聞)
日本側はどこに援助が必要か分からず、中国側も日本チームの能力を把握しきれない。
この齟齬が大きな問題となっているようです。
とはいえ、また穿った考え方をすれば、激戦区の被災地に行ってしまえば、地震で気が立っている住民の中から暴漢が出てくる可能性もあり、日本チームを傷つけたくない上の方は必然的に安全な病院に連れて行くことになる――気もします。
なんにしても、日本チームが派遣されたけど何も出来なかった――なんてことにならないことを祈るばかりです。
Posted by 哲学 at 17:52│Comments(0)
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