2008年05月14日
四川省、死者1万4千人に 2万5千人が生き埋め
中国の四川省で起きた大地震の犠牲者がまだまだ増えているそうです。
凄まじいほどの犠牲者です。上の朝日では死者1万4463人とのことですが、産経ニュースでは死者1万4866人と報道しています。時間経過と共に更に増えていくことになりそうです。
しかも、震源地の犠牲者は人口の8割だそうです。凄まじい数の犠牲者です。
人口1万の都市の8割が死に絶えるというその結果はかなり壮絶なものです。海岸部ならば様々な方法で援助に行くことが出来ますが、内陸部の場合、土砂が崩れ、道が塞がれ、と散々なことになり、被害の酷い所へ行くほど救助が遅れることになります。
本格的な救助がやっと始まったばかりですが――これからも行方不明者が死者へと変わっていくことになるかと空恐ろしい話です。果たして中国政府だけでどこまで救助できるのか――心配です。
四川省の死者1万4千人に 2万5千人が生き埋め
【北京=峯村健司、琴寄辰男】中国四川省で12日に起きた大地震で、道路が寸断されて孤立していた震源地のアバ・チベット族チャン族自治州ブン川(ぶんせん)=ブンはさんずいに文=県に13日夜、中国軍などの部隊が到着、14日朝までに500人の死亡を確認した。ほぼすべての家屋が倒壊、地元当局者の話では、同県南部の映秀地区だけで死者が7700人に達する可能性があるという。生存率が下がる「発生後72時間」が迫り、犠牲者の増加が心配されている。
四川省政府によると、同省内の死者は1万4463人に達したほか、1405人が行方不明、2万5788人が生き埋めになっている。損壊家屋は415万戸余り、倒壊家屋は21万戸に上った。四川省以外の死者数は、甘粛280人▽陝西106人▽重慶14人▽河南2人▽雲南1人。
新華社などによると、幹線道路が切断されて住民約6万人と連絡がとれなくなっていたブン川県の中心部と映秀地区には1800人の部隊が入り、千人以上のけが人を救出。7割以上の道路が壊れ、すべての橋が落ちていた。いくつかのダムで亀裂や水漏れが生じ、決壊の危険があるという。14日午前には、マグニチュード(M)6の余震があった。ブン川の人口約10万6千人のうち、3万人余りが避難所にいる。軍のヘリが水や薬品など9トンの援助物資を投下、45人の負傷者を病院に運んだ。
温家宝(ウェン・チアパオ)首相は14日、ヘリでブン川県を訪れて被害状況を視察。約10万人の軍や警察部隊が被災地域で救助活動にあたっていることを明らかにした。
交通運輸省の14日の発表によると、ブン川県に達する幹線道路3本はいずれも寸断されたままだ。被災者救済本部のある四川省都江堰から映秀までは開通のめどが立ったが、そこからブン川中心部までの57キロの復旧は難しく、救援活動を妨げている。多くの場所で1~2メートルの段差ができ、大量の土砂が道路をふさいでいる。
同じく幹線道路が不通だった四川省北部の広元市青川にも13日夜、救援部隊が到着した。千人余りが死亡し、家屋の80%が倒壊。25万人が住居を失い、水道や電気は復旧しておらず、「一人として家に住めない」(当局者)という。
アサヒ・ドットコム
凄まじいほどの犠牲者です。上の朝日では死者1万4463人とのことですが、産経ニュースでは死者1万4866人と報道しています。時間経過と共に更に増えていくことになりそうです。
しかも、震源地の犠牲者は人口の8割だそうです。凄まじい数の犠牲者です。
中国・四川大地震:震源、死者・不明7700人 全人口の8割--新華社報道
【都江堰(とこうえん)(中国四川省)浦松丈二】中国・四川大地震の発生から3日目となる14日、震源地のアバ・チベット族チャン族自治州〓川(ぶんせん)県の映秀鎮で死者・行方不明者が全人口の8割近く、少なくとも7700人に達するなど壊滅的な打撃を受けていることがわかった。新華社通信によると、州政府緊急対策室幹部が明らかにした。被災各地では人民解放軍部隊などの救出活動が続くが、道路や通信が寸断され、後続の救援部隊や物資の到着が遅れている。一方、被災各地で計約2万3000人が生き埋めとなっており、作業は「時間との闘い」の様相を呈している。
人口約1万人の映秀鎮の生存者は2300人で、このうち1000人が重傷を負っている。四川省政府などによると、省全体では死者1万2000人以上、負傷者は2万6000人以上。倒壊・損壊家屋は同省だけで346万戸という。
〓川県などでは詳細な安否確認ができない地域もあり、犠牲者数はさらに拡大するのは確実だ。
〓川県には、13日昼の人民解放軍の先遣隊に続き、同日夜に武装警察部隊が入った。道路寸断で、支援物資の空中投下が計画されている。
一方、崩壊したトンネルをう回するなどして同県から約50キロの道のりを22時間かけて歩いた会社員5人が、南隣の都江堰市で保護された。
一方、国務院(政府)台湾事務弁公室は14日、地震で台湾出身の男児(3)が死亡、大人2人が軽傷を負ったと発表。中国本土住民以外の死者が公にされるのは初めて。
また、〓川県臥竜(がりゅう)の観光中に連絡が途絶えた英国人ツアー客31人は、無事に成都へ戻ったことが確認された。
毎日新聞 2008年5月14日 東京夕刊
人口1万の都市の8割が死に絶えるというその結果はかなり壮絶なものです。海岸部ならば様々な方法で援助に行くことが出来ますが、内陸部の場合、土砂が崩れ、道が塞がれ、と散々なことになり、被害の酷い所へ行くほど救助が遅れることになります。
本格的な救助がやっと始まったばかりですが――これからも行方不明者が死者へと変わっていくことになるかと空恐ろしい話です。果たして中国政府だけでどこまで救助できるのか――心配です。
Posted by 哲学 at 23:46│Comments(0)
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