2008年02月22日

中国産食品を巡る動き

 毒ギョウザ問題から日本は中国食品に対して不信感が増大しましたが、アメリカなどにすれば今更の話で、もともと北京オリンピックにおいても中国で食事を取るのは危険なので食材を自分で持ち込んで自前の食品だけでなんとかしようとアメリカはしていました。
 それに対し、中国は以下のように声明を出しています。

北京市、五輪食品安全を保障できる 食材・薬持参禁止
北京市食品安全弁公室の唐雲華スポークスマンは21日の記者会見で、北京・夏の五輪期間中の食品の安全性について、「五輪大会に向けて構築してきた食品安全保障システムの導入によって、選手に提供する食品の安全を確保できる」と強調。また、五輪の際、米国代表チーム用の全ての食材・飲料水を中国の外から持ち込む計画があったとの報道について、「北京五輪大会用の食材の安全基準は国際基準より厳しいものとなっているばかりでなく、食材の種類では各国選手の食習慣の違いを配慮している。選手らの食安全需要に対し完全に満足でき、海外から食材の持参は認めない」と述べ、当計画を反対する見解を示した。

(中略)

米ニューヨークタイムズ紙の9日(現地時間)の報道によると、米五輪委員会(USOC)は、米大手食品企業ケロッグやタイソンなどの支援を受けて、同国の代表チームに牛肉・豚肉・鶏肉などの肉類11トン3000キロ(2万5000ポンド)を北京に空輸する計画があったという。

記者会見に同席した北京五輪組織委員会競技サービス部の向兵萍副部長は、「国際五輪委員会の規則に基づいて、大会期間中、選手村に食材や薬の持ち込みは禁止となっている
選手服用中の薬については、所在国代表チームの医療スタッフが税関の指定申請書類を記入し、許可を得なければ持ち込みできない」と明らかにした。

http://www.newschina.jp/news/category_1/child_31/item_9175.html
NewsChina



 まあ、オリンピックの規定で選手村に食材を持ち込むのが禁止されているのだからそう主張するのは見当違いなことではないかもしれません。
 確かにオリンピックの選手村に滞在する選手達にはちゃんと中国が管理した食事が出されるかも知れません。しかし、選手をサポートする人達はどうなのでしょうか。そう言う人達は選手村の外で食事しないといけません。そこは中国政府が管理していません。結果的にアメリカは食料を輸送するようです。

北京五輪選手団の食事、本国から持ち込みへ 米国

北京──米国オリンピック委員会(USOC)が、北京五輪に出場する選手団の食事を、本国から持ち込むことを検討している。USOCの広報担当セイベル氏によると、選手約600人の食事用に、肉やその他の食材を大量に、合宿先の北京師範大学へ運ぶ予定。

北京五輪開催中の8月8日から24日まで、世界各国から集まる選手約1万7000人は、選手村で食事を取る。しかし、米国からは選手のほか、約400人のコーチやトレーナーが北京に向かう予定で、彼らは選手村では食事できないため、北京師範大学で食事することになる

セイベル氏は、北京師範大学で提供する食事は選手村の食事を補完するものだと述べ、食材の持ち込みについては、「選手村で出される食事の品質と安全性には、絶対の信頼を置いている。米国から持ち込んだものに加え、地元産の食材も利用する。アテネ五輪やトリノ五輪の時と同じようにするだけだ」と説明している。

米国や日本、中米などでは、中国産の食品や薬剤、おもちゃなどに危険物質が含まれていたため、大きな問題となっており、北京五輪を目前にして、中国産の食品への信頼性は低下している

北京五輪組織委員会の食品担当部は21日、米国が食材を持ち込むことについて、正式な通達は受けていないとした上で、「本国から食品を持ち込むというのは残念だ」と述べている。


 まあ、このように、アメリカは「選手達以外の食事を空輸するだけだ。前のオリンピックでやってたことなので問題ない」と反論しています。
 中国当局もコレに関しては「残念だ」と強く反対出来ないようです。
 一応は中国側の顔を立てているものの、中国食品に対する不信感は隠し切れていません。

 では、そんな中国食品に対して国内はどうなっているかというと――「食品用洗剤」が売れているようです。

毒ギョーザで「食品用洗剤」バカ売れ…中国では常識
 日本中に蔓延(まんえん)する毒ギョーザ事件だが、「野菜を洗う洗剤」がバカ売れしている。数少ない老舗メーカーの商品には4倍を超える問い合わせが殺到し、実売数も2倍を記録した。芸能人が愛用する業務用入浴剤メーカーまでが参入し、野菜はおろか魚介類まで徹底洗浄するスーパー洗剤を開発した。中国本土では当たり前の「食品用洗剤」が、いよいよ日本でもスタンダードになる!?

 「中国本土の一般家庭では、調理の前にまず野菜を洗剤で洗うのが常識
(後略)

ZAKUZAKU



 中国では食材に農薬が残っているのは当たり前。だから、食品用の洗剤で洗い落としてから食べるのが普通だそうです。無論、普通の洗剤とは違い食品用の洗剤はきちんと洗い流せて人体に影響を残さない優れものです。
 日本の常識からすれば、水洗いすれば流せる態度の農薬しか残っていないのが普通ですが、そんな農薬が残留してるのが当たり前な世の中は果たしてどうなのでしょうか。
 一応、日本に輸出する生野菜は厳正に審査されているようですが、生野菜以外の、例の毒ギョウザのような冷凍食品は余り厳正な審査が為されていないようです。

中国農薬野菜は冷凍食品に? 生鮮品は厳しい検疫
 ギョーザ中毒事件に関連し、中国製の冷凍加工食品からは、微量の残留農薬が相次いで検出されていることも問題になっている。微量の農薬が検出される背景に、中国側製造会社や生産者が過剰に農薬を使用した野菜を、意図的に加工食品へ回した疑いがあると、厚生労働省では分析している。厚労省は平成18年から検疫を強化し、生鮮食品の残留農薬検出は激減したが、加工食品は農薬検査をすり抜けていた。このため、同省からは「中国側に盲点を突かれた可能性がある」との声もあがっている。

 中国・天洋食品「CO・OP手作り餃子」で健康被害が出た事件では、100PPMを超える有機リン系殺虫剤メタミドホスが検出された。厚労省は「量があまりに多すぎる。残留農薬とは考えにくい」(幹部)と、意図的な混入があったとみているが、その後、各地で相次いで検出された微量のメタミドホスやジクロルボスは「残留農薬の可能性が高い」(同)としている。
(中略)
 このため、厚労省幹部は「検査の厳しい生鮮野菜を避け、加工食品に検査がないと理解した上で、問題の殺虫剤を使った野菜を回していると予想できる」と話している。

http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/080221/sty0802212319011-n1.htm
MSN産経ニュース



 つまり、日本に輸出される生鮮品(生野菜など調理されていない物)は厳しい検査があるために農薬がちゃんと残っていない物を送られているが、加工食品は検査がないのでわざと農薬の残ってる野菜を使っていた――そう言う可能性があると日本の厚生省は見ているようです。
 少なくとも、それまで検査体制がなかったのは確かであり、日本にしても中国にしても農薬が残っていたかどうかを知る術はありません。天洋食品にしても、作る過程に問題がなかったとしても、仕入れた食品が農薬が沢山残っていたものだった可能性もあります。

 もっとも、上記の記事の通り、天洋食品のギョウザに付着していたメタミドホスは余りにも濃度が高かったため、「わざと」の可能性が高いのですが。


 いずれにしても、中国食品の安全についてはまだまだ信用できる段階とは言えないでしょう。

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