2008年02月21日
毒ギョウザ「日本のせい」と中国の見解
先日の毒ギョウザ事件について、徳島のケースが報道されると同時に「やっぱり日本のせいだ!」と一斉に報道したようです。
以下に記事を転載します。
以下に記事を転載します。
毒ギョーザ事件をめぐり、中国国内で「事件は解決済み」との世論が台頭している。徳島県のケースで農薬は日本で付着したと判明したことで、中国メディアが一斉に≪ギョーザ事件と中国は無関係≫と報じたため、「事件はすべて日本のせい」との風評が生じた。「日本に謝罪と賠償を求めるべき!」との声まで登場する始末で、早急に幕引きしたい中国当局の本音が透けて見える。
毒ギョーザ事件は広がりを見せており、みやぎ生協が回収した「CO・OP手作り餃子」の袋から、高濃度の「ジクロルボス」とともに、微量の強毒性農薬「パラチオン」も検出された。「中国犯人説」が強まっているが、現地ではどこ吹く風のようだ。
≪日本の徳島県がギョーザ中毒事件と中国は無関係と宣言≫。製造元の「天洋食品」がある河北省の地元紙などが16日にこんな見出しの記事を一斉に報じた。
≪徳島県知事は県内で発生した「ジクロルボスギョーザ」が一連の「中国ギョーザ事件」と関係ないと確定し、店内で不正使用された殺虫剤が原因と宣言した≫(「環球時報」)。
国営通信「新華社」の配信を受け、これまであまり報じることのなかったテレビメディアまで大々的に報道。多くの人々には事件の詳細が知らされぬまま、「事件と中国は無関係」といきなり告げられた形だ。
中国のネットもさっそく炎上した。≪言わんこっちゃない≫≪工場側は日本に損害賠償を求めるべき≫≪日本の大臣が謝罪しろ≫≪日本は賠償として今年の中国製ギョーザを全部買うべき≫
目立ったのが≪国内の圧力をものともせず、真実を話すなんて感服した≫と、誤解の揚げ句に徳島知事を称賛する声だ。
≪知事の客観公正な精神は称えられるべき≫≪中日双方こうあらねば≫と反日意見のはざまで妙な持ち上げられ方もした。
(後略)
つまり、徳島県の毒ギョウザの件で「これは中国のギョウザ事件と関係ない」と徳島県知事が言ったのを聞いて中国側は一斉に勘違いして「中国は毒ギョウザ事件の責任はない」と思いこんだのです。おかげで中国のメディアや一般人達も「中国は何も悪くない!!」と一斉に反論しました。
これはそもそも、中国国内ではこの事件について報道されてなかったのに、徳島県の事件についてだけ放送されたので中国は全然悪くないように国全体が受け止めたのが原因です。
それに対し、警視庁はあくまで日本で毒が混入された可能性は低く、中国側で混入された可能性が高いと主張しています。
中国製ギョーザ中毒事件で、警察庁は21日、中国公安省幹部との情報交換会議で、製品に混入していた有機リン系殺虫剤「メタミドホス」について、「日本国内で混入された可能性は低い」と伝えた。同庁の吉村博人長官が記者会見で明らかにした。警察庁はメタミドホスの鑑定結果などを説明する一方、中国側に捜査状況に関する情報提供を求めたとみられる。
日本国内での混入の可能性が低い根拠として警察庁が示したのは、
(1)密封された袋の内側からメタミドホスが検出された
(2)検出されたメタミドホスには不純物が含まれ、日本国内で試薬として使われている純度の高いものとは異なる
(3)中毒被害を起こした千葉、兵庫両県の冷凍ギョーザは中国で出荷された後、完全に別ルートで流通しており、日本国内での接点はない
の3点。
これまでの捜査結果から日本の警察当局は、メタミドホスが中国河北省の「天洋食品」工場内での製造・梱包(こんぽう)過程で故意に混入された疑いが濃厚とみている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080220-00000054-yom-soci
Yahoo!ニュース
状況など論理的に考えれば中国側で混入された可能性の方が充分高いです。
しかし、あくまで中国はうちは何も悪くない、と言い張ります。
その根拠が徳島県のケースだけという、反論としてはとても心許ない理由です。
北京オリンピックが差し迫り、選手達の健康管理についても非常に怪しくなってきました。
中国側がこのまま「うちは悪くない」と言い張る限り、この問題は一切解決しないでしょう。
取りあえず、私達に出来ることは中国製品にはなるべく手を出さないことくらいですね。
Posted by 哲学 at 22:38│Comments(0)
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