2008年02月10日

憲法でスカーフを禁止するトルコ

 このほどトルコでスカーフを大学で被ってもいい、と憲法を修正したそうです。

トルコの国会は9日、イスラム教徒の女性が大学でスカーフをかぶることを容認する憲法修正案について2回目の採決を行い、定数の7割強の賛成で再可決した。これを受けてギュル大統領は修正案を近く承認する見通し。ただ、建国以来の国是である政教分離を重視する野党などは憲法裁判所へ修正取り消しを求めて訴える意向。スカーフ解禁まではなお曲折もありそうだ。

 憲法修正には国会定数の3分の2以上の賛成が必要だが、6―7日に行った1回目の採決に続きイスラム色の強い与党、公正発展党(AKP)などの賛成票で今回もこれを上回った。スカーフの大学での着用禁止を巡っては、イスラム教徒の女性が禁止を理由に進学を断念することも頻発。人権侵害だとして容認を求める声は多く、最近の複数の世論調査では6割以上の国民が解禁を支持している。(09日 23:06)

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080210AT2M0901M09022008.html
NIKKEI NET

 現代に置いては何処の国でも政教分離が謳われます。それはトルコでも同じで、トルコの大学では女性がスカーフを被るのはイスラム教を学問の場に(政治家の卵達が学ぶ場所に)持ち込むということで憲法で禁止されていました。スカーフぐらい、と思う人もいるかもしれませんが、トルコは多民族国家なので様々な宗教の人がいます。
 それらの人々が自分たちの宗教を巡って争えば泥沼の内戦に繋がりかねません。だから、徹底的に宗教に関係する物は排除しようとするのでしょう。
 ここら辺の感覚は宗教に疎い日本人にはピンと来ないかも知れませんね。
 とはいえ、哲学さんにしてみれば「政教分離」してる国は地球上にはないと思うのですけど。
 政教分離――すなわち「治」と「教」の分離を示す訳ですが、現在でも様々な国に置いて政治は宗教に関与しています。
 例えば、アメリカ。
 かの国は大統領に就任する時、あるいは上院議員などに就任する時にはかならず左手を「聖書」の上に置き、神の前で自らの役職を全うすることを誓うのです。形式上の物とはいえ、これは一種の神権政治(神様の許可を貰って政治する)とも言えるでしょう。
 じゃあ日本はどうかというと、総理大臣に就任する際には天皇陛下に任命されます。天皇という存在は日本国にとっては象徴である――というのはある種神様扱いしてるのと同じであり、宗教的な一面があると思います。
 とはいえ、それらが悪いことだと哲学さんは思いません。
 政治の本分に関わるなら別ですが、儀礼・式典としてそういう形を取ることにより、形式上最高権力者よりも上の存在を規定し、行動を抑制するような仕組みがあっていいと思います。

 まあなにはともあれ、スカーフをするかしないかで憲法問題になる国があるくらい、宗教と政治の間には根深い問題が潜んでいます。宗教とは意識的には無縁に感じる日本人はついつい忘れがちですが、そういうものが周りにもある、と言うことを忘れないようにしましょう。
タグ :国際

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