2008年01月23日

調査捕鯨 妨害される!

 まずはニュース記事を転載します。

調査捕鯨、「シェパード」に続き「グリーンピース」も妨害
 水産庁は22日、南極海を航行している調査捕鯨船団の母船「日新丸」が燃料の補給を受ける際、環境保護団体「グリーンピース」から妨害行為を受けたと発表した。
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 同庁によると、日本時間の22日午前9時半ごろ、グリーンピースのゴムボートが日新丸と補給船の間に割り込み、ゴムボートが一時、補給船のワイヤに絡まった。けが人はなかった。

 グリーンピース側は、環境保護されるべき区域での補給中止を呼びかけたとしている。

 南極海での調査捕鯨を巡っては、同じ船団の2隻が15日と18日、米国の環境保護団体「シー・シェパード」から瓶を投げつけられるなどして捕鯨できない状態が続いている。
(2008年1月22日20時30分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080122-OYT1T00511.htm


 上記のように、現在日本の調査捕鯨は過激な環境保護団体によって妨害されています。しかし、これは日本にとっては死活問題なのでこの妨害に屈する訳にはいきません。

 さて、では何故日本にとって捕鯨は死活問題なのでしょうか。

 恐らく、日本人の多くはクジラを食べたことがないでしょう。
 哲学さんは食べたことがありますが、生ではなかなか癖のある味ですが、調理してみるととても美味しかったです。
 牛と同じほ乳類なので、やはり食感は魚より肉に近いですね。
 もし、捕鯨が出来なくなっても、日本人はその一部の人しか食べてないクジラの肉が食べれなくなるだけで、他の人は何も関係ないと思ってる人が多いんじゃないでしょうか。
 しかし、それは大きな間違いです。
 何故ならば、これは日本の漁業全体に影響する問題だからです。

 現在日本が捕鯨を提唱しているのは「ミンククジラ」です。一時期絶滅しかけていましたが、現在では繁殖が進み、数が増えてきました。しかし、それが大きな問題を引き起こしたのです。
 大人のミンククジラの体重は約4-5トンです。そんな巨大な彼らの空腹を満たすには大量の餌が必要です。つまり、クジラが増えすぎると大量の魚が食べられるのです。しかも、クジラが食べているのはアジやオケアミです。人間の食事とダブルブッキングしているのです。
 大量のクジラと人間の両方がアジやオケアミなどを食べることになり、結果的にアジなどが逆に減少し、このまま進めば絶滅の危機に追いやられるかもしれません。
 昔から、日本人はクジラもアジも食べてました。しかし、今はクジラを取ることを辞めることによって自然のバランスが逆に崩れたのです。また、これらの魚は何もクジラだけが食べている訳ではありません。マグロや他の魚も餌としています。他の魚は捕っているのにクジラだけを特別扱いすることによって生態系が崩れていくのです。
 これを解決するには、捕鯨を再開するか、逆にクジラだけでなく他の魚類も捕るのを辞める――つまり、漁業をやめるしかありません。けれど、漁業を辞めてしまったら日本では大量の失業者が出ることになりますし、何より、昔から魚料理は日本人を支えてきた文化です。今更それを辞めることはほぼ不可能です。

 それに、世界中から日本は捕鯨でバッシングされていますが、日本はきちんと決まりを守り、一定量しか捕鯨をしていません。なのに、捕鯨に反対しているアメリカなんかは日本以上にクジラを獲っています。アラスカに住む原住民エスキモーは昔から捕鯨をしていたので、特別に許されているのです。しかし、それならば日本も縄文時代からクジラを食べていたのだから許されたっていいはずです。しかし、アメリカは自分の都合だけを押しつけ、捕鯨をさせてくれません。こちらがどれだけ理由を並べて証拠を提出しても反対されます。
 ちなみに、お隣の韓国でも鯨料理はあり、昔からクジラは盛んに食べられていました。韓国も日本と同じように捕鯨を制限されていますが、密漁が後を絶たず、勝手にクジラを獲って食べているようです。


蔚山で鯨肉違法流通、国際問題化の恐れも
 蔚山のクジラ料理店が、鯨肉を購入できない事態に陥っている。違法な手段によるクジラの捕獲や取引に対する大々的な取り締まりが1カ月以上続き、肉の供給が事実上ストップしたためだ。
朝鮮日報/朝鮮日報JNS
http://www.chosunonline.com/article/20080115000053


 まあともかく、まとめとしては

●クジラは現在増えすぎて、アジなどの魚が減っている。
●クジラを獲らないと、逆に環境が破壊されてしまう。
●つまり、クジラを獲ることは環境を守ることでもある。
●しかし、捕鯨反対国がそれを認めず、あまつさえ環境保護団体に調査の作業すら妨害されている。

 と言うことです。

 長い文章でしたが如何でしたでしょうか。
 少しでも皆さんの知識の足しになれば幸いです。

タグ :捕鯨

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Posted by 哲学 at 00:37│Comments(0)ニュース
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